Friday, December 18, 2009

Talk at the Creator's Summit 2009

事後報告になってしまいましたが、この12月3日に、多摩美術大学デザイン学科の猪股先生からお願いされて「クリエイターズサミット2009」のキーノートスピーチという大役を、ジャチェック・ウツコさんと一緒に務めさせていただきました。講題は「ブランド戦略に基づいたトータル・クリエイティブワーク」というもので、クリエイティブを始める前に、どういったコミュニケーション戦略を練るべきか、という側面と、ブランドという存在感を、顧客と共に、どういう指針で築いていくべきか、という側面あたりを話させて頂きました。また12月4日にもワントラック頂いて、実際に何を考えて、どういう作業を進めているのかをプレゼンテーションしました。でも、この二日目は講演時間45分ということで、かなり巻きながら話してしまい、ちょっと不完全燃焼っぽい感じになってしまいました。これまで講演というと大体90分とかが普通だったので、ポイントを絞り込むことと時間配分をミスりました。聞いてくださった方に申し訳なかったです。またどこか別の機会があればお話したいと思っています。

さて、自分のことはこれぐらいで置いておいて(笑)、僕のスピーチの後に話された、ジャチェック・ウツコさんのプレゼンテーションはTEDで行われた内容に加えて、具体的な論拠も示され、とても素晴らしかったです。彼が話していることは、至極まっとうであり、広告やコミュニケーション業界でも、同様の変革を起こした人たちは生き残り、今も成長しています。

しかし、ウツコさんの言うように物事を進めるには、相当の覚悟を固め、いま目の前にある現実の新聞や出版業界の慣習を根本から見据え直し、多くの慣習をひっくり返しながら、新たな体制とワークフローを構築しなければなりません。彼のプレゼンテーションを僕がリアリティを持って受け止められたのは、表層の裏にある、彼の弛まぬ努力と、彼が持ったヴィジョン実現のための、目に見えない苦闘にリアリティを持てたからです。なので僕は、彼が「こうするべき」という具体的な手法の説明をされている間も、ずっと「大変だったんだろうなぁ。ウツコさん頑張ったんだなぁ」という感じでした(笑)。

いずれにしろ、「デザインをどうするかの前に、ビジネスの仕方から変えて行かなければ、何も変わらない」というところで、僕のキーノートスピーチと、ウツコさんのスピーチは、共通するメッセージを出せたように思いますし、そういう風に受け止めてもらえると、オーディエンスの方々の日常も違ってくるのではないかと思っています。関係者のみなさま、色々とありがとうございました。

Monday, August 03, 2009

Talk at Apple Shinsaibashi

残念なお知らせです。Appleさんの多大なご好意によって実現したApple Store銀座でのDP2に関する講演会が好評で、ぜひ関西でも、というご希望を沢山頂きました。ありがとうございました。そのご希望に沿って日程を調整しておりましたが、Appleさんも色々と新製品を出され、何度かの調整の末に一旦は9月に行うということで予定日もフィックスしていたのですが、Appleさんの製品プロモーションの都合でキャンセルとなりました。とても残念です。開催場所がAppleさんの庭先ですから、こちらの都合を優先というわけにも行きません。またAppleさんのご好意で、10月以降での新たなスケジュールの打診も頂いたのですが、9月後半から年末にかけては僕もすでに多くの予定で埋まっており、現時点では日程を確定することが出来ず、一旦お流れということになってしまいました。twitterなどでも多くの方から「楽しみにしていますー!」と言って頂いていたので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。ごめんなさい。また次の機会には是非とも実現したいと思います。どうぞお許しください。

Friday, June 26, 2009

Michael Jackson


マイケル、長い間、ありがとう。

Wednesday, June 10, 2009

UNIQLO CALENDAR


クリックして、音量上げて、サイトで見ましょう。とっても楽しいです。しかし、よくこれだけブレを起こさないで撮影してるってのに驚く。そこがシッカリしてないと全部オシャカだもんな。色々な苦労が詰まってるっていう感じもあるけど、仕上がりはバッチリ。日本だけじゃなくて世界中をシリーズでやって欲しいな。

追記:このコンテンツに対して、ブログやtwitterで「今までで一番好き」というコメントを数多く見かけた。「今までで」という言葉が出るということは、すでにこういったコンテンツがユニクロのブランディングとして幅広く受け入れられ、ある種のイメージを持たれている証拠でもある。このコンテンツは、直接的にユニクロの服の売り上げに貢献する、というタイプのものではない。一方、広告と連動して「そのまま販促」というものをコンテンツとして作られてきたものも多い。さらにその中間に位置するコンテンツも数多く公開されてきた。こうしたコミュニケーションの多層構造を網羅して埋めていくというのは、実はとても大変なこと。その多層構造すら理解していない広告屋さんも多い中、ユニクロの取り組みは注目に値すると思う。

Friday, June 05, 2009

Sigma DP2: Catalog Shooting

アートディレクターという立場にある僕が、プロのフォトグラファーを使わず、カタログやWebサイトなど、DP2のコミュニケーションに使う写真を、なぜ自ら撮影しているのかについて、もう、会う人、会うひとから聞かれています(笑)。なので、もっと別のことを書こうと思っていたのですが、今日は、その疑問に先に答えちゃおうと思います。

結論を先に言うと、「機材としての未完成度合いが半端じゃない」という現実と、DP2の良さを伝えるには「プロを使わずに撮影した写真でなければならない」というコミュニケーションコンセプトを立てたことによります。それらについて書いてみます。

僕が、広告などの制作のために普段から撮影を依頼するプロのフォトグラファーたちは、プロとして当然のことなのですが、実際に撮影する時点で、いかに問題を起こさず、いかにスムーズに撮影を行うかに対して、常にとてもナーバスになります。これはスタジオで撮影を行う場合でも、ロケに出る撮影でも、まったく同じです。彼らは、普通なら起こらない不測の事態にも対応できるように万全の態勢を整えます。カメラマンが持つスタジオという場所は、言い換えれば、そういう「不測」への解決策が凝縮された場所です(貸しスタはそうではありません)し、ロケ地に乗り込む場合でも徹底した準備が普通です。

それはプロとして「撮れなかったでは済まされない」という責任感の裏返しでもあるので、アートディレクターとしては、その徹底した準備によって「そこは頼むね」で済ますことが出来る信頼に足る最低条件だったりします。おそらくそれらは、彼らが今日に至るまでに経てきた、数々の「自らの準備不足のために招いてしまった結果としての冷や汗、時には失敗、時には出入り禁止」に遭遇してきた「痛い経験」を元に組み立てられているようで(彼らは失敗の経験を語りたがらないんですけどね)あり、まさに言葉通りに万全を期するのが常識。中でも最も重要なのは、肝心のカメラとレンズとストロボの「機材管理」と、どのカットがどういう状況(露出や色温度)で撮影したかを記録し、現像段階で問題を起こさないようにするための「撮影管理」であり、彼らのアシスタントは、どんなにのどかなロケ地に来ても、常に眉をしかめて(笑)ミスがないように集中するのが普通です。

そういうプロのチームに、機材として「どんな問題が発生するのか使ってみないとわからないカメラ使ってね」の上に、「フルデジタルの環境を現地に持ち込んで、そのつど現像してみないと、どう撮れたのかわからないんだよね(さらにテザー環境はない)」というのが、僕が抱えている案件の現実なわけです。あまりにも不確実要素が多い、いや、多いというよりも、逆に確実な要素は皆無に近い(笑)、という状況に、彼らのようなプロのチームをアサインして、「でも、プロとして完璧な写真を撮ってね」という依頼は、かなり無茶な依頼以外のなにものでもないわけです。

もちろん彼らはプロですし、仲間ですから、「厳しいけど、やってよ」と強く頼めば、「うん、じゃぁ、やれるだけやってみるか」と引き受けて、一緒に暗中模索の撮影に取り組んではくれます。しかし、僕は、撮影を彼らに頼むか、自分で撮るか、悩みに悩み、そのどちらにするかを、最後の最後まで考えて、最終的に「自分で撮るしかないな」という判断に至りました。プロのフォトグラファーに「何が起こるかわからない機材を使え」というのが現実ですから、過去の経験から、彼らが抱えるストレスも予測できますし、実際に僕自身が、アートディレクターとして撮影現場に立ったとき、そこに発生するストレスの度合いを考えると「到底、頼めないな」と結論づけたわけです。

ベータ機を使うストレスは筆舌に尽くし難いものがあります。ものすごいです。現場で何度も胃がよじれるような緊張感を味わいますし、ホント、禿げそうになります(笑)。アートディレクターとして「こういう写真が撮りたい」という、カメラが持っている性能を最大化した写真のイメージも、実際の実機を動かしてみないと、それを実現できるのかどうか、その場になってみないとわからないわけです。事前準備を徹底する彼らの常識からすると、そんな曖昧さを残したままアートディレクションされたら、その場その場で臨機応変に対応していくところにも神経を使うことになるのは明白。さらに僕自身も、自分が抱えているストレスに加えて、彼らが抱えるストレスまで受け止めて、彼らの抱える不安をどこまで現場で解消できるだろうか…と考えると、もう全部、まるごと自分で背負っちゃえ、という感じで、かなりの覚悟は必要でしたが、自分で撮影することに決めました。

誤解のないように念のため記しておきますが、僕の手元にDP2の実機が届いたのは、ロケに出発する前日です。それは発売予定日までのスケジュールの逆算で決まります。詰めに詰めたギリギリの予定として、この日からこの日の間に撮影を行い、それらを使ってカタログを制作し、いついつに印刷出稿…、という予定を先に立て、ロケに使うためのDP2の実機は、それ用にシグマの会津工場で組み立てられ、ロケ出発直前までシグマ本社の技術部門でファームウェアのチューンナップが続けられたものが手渡されるわけです。

つまり「いまの時点で、これが最も製品版に近い実機です」というものを受け取った翌朝には、僕は機上にいるわけです。飛行機の中で操作系はひととおり身につけますが、もちろんその時点でマニュアルなんて存在しません。ですから僕もロケ地に到着してから初めて本格的にDP2を使い始めるわけです。そこからは、丸一日かけて、「アタマの中で想定していた絵」と、「実際に撮ってみるとこうなんだ」というギャップを順番に埋めていきます。「DP2の最も優れた部分が何なのか」は、シグマさんの一緒にコンセプトを詰めてきていますから、概念としてアタマには入っています。それを実際にどう撮れば表現できるのか、というところを検証していくわけです。画角や被写界深度のニュアンスを掴むには、やっぱり一日必要なんですね。そして、だいたいこう狙えばこういう感じの絵が撮れるんだなという感覚を、身体に覚えさせるのにもう一日使います。この段階では、色とか全然気にしていません。カメラとレンズが作る世界観を確かめることに費やします。そうした検証と操作系の慣れを大急ぎで行い、その後に、現地のコーディネーターと共にフルに動き始める、というような過ごし方をするわけです。その状況を「フォトグラファーとして肩代わりしてよ」と、仲間のプロの彼らに頼むのは「ちょっと酷すぎる」という状況なわけですね。

さらに、今回の撮影に使ったDP2のベータ版は、さまざまな挙動を最も高速化したという状態で受け取ったために、バッテリーの持ちが極端に短いという個体でした。フル充電したバッテリーを入れてもあっという間に電源が切れるわけです。実際にはバッテリーを完全に使い切っているわけではなく、あるレベルになると電源不足で自動的にカメラが終了する、という設定値が高かっただけ(その使い切ったバッテリーをDP1に入れると全然フル充電で何日も使えました)なのですが、とにかく手にしているDP2のベータ機はバッテリー1個で1時間ぐらいしか持たないわけです。これはもう撮影している立場からすると、「ありえねー!」っていう状況です。毎晩、15個のバッテリーを確実に充電し終わるまで寝ないで翌日に備え、かつ、充電器を二台ロケバスに積んで、撮影場所の近くにコンセントがないかを、常に探して充電し続けました。撮影中は常に右ポケットにバッテリーを5個ぐらい入れています。構図を決めている最中でも、突然「ぷちゅーん」と切れちゃうので、即座に底面を開けてバッテリーを入れ替え、使い切ったものは左ポケットに入れ換えていくっていう感じです。さらに、そうして切れてしまうと、設定値が全部デフォルトに戻ってしまうというバグもあり、非常に強いストレスを抱えながら、被写体に向かって行くわけです。

話が長くなりましたが、そんな風に悩んだ末、彼らには頼まず、今回も自分で撮ると腹を決めて、雨季のインドネシアを駆け回りました。

もうひとつ、広告を撮影しているプロのフォトグラファーをキャスティングせず、自分で撮ろうと決めた理由の、最も決定的な要因は、「ユーザーと同じ状況で撮る」と決めたことです。つまり、「最終的に製品として発売されたあと、このカメラを使うユーザーと、まったく同じ状況で写真を撮らなければならない。写真にギミックがあってはいけない。コミュニケーションに不信感を抱かれるような写真の作り方は絶対にやってはいけない」というものです。

インドネシアでの撮影も、現地のコーディネーター(今回は「課長・島耕作」のロケを段取りしたスタッフが頑張ってくれました)が、「え!それだけデスカー!」と驚かれました。彼らからすれば、ありえない撮影隊です。普通なら存在する複数のジュラルミンケースも、ハンギングされた衣装もありません。機材はDP2と三脚だけ。ヘアメイクも衣装も一切入れていません。細々したことを担いながら僕を助けてくれるスタッフはいますが、僕は片手にDP2を持っているだけですから、撮影コーディネーターからすれば、普通のツーリストのオッサンにしか見えません。レフ版も一切使わず、現場での光の補正なども一切行いませんでした。すべて「そこにあるがまま」で撮影すること。それをミッションとして撮影しました。

さらに実際にカタログに使用した写真は、RAWデータを専用現像ソフトであるPhoto Pro 3.5で現像した以外、一切手を入れていません。コントラストやシャープネスもPhoto Pro 3.5だけで調整。すべて等倍Tiffデータで書き出し(見開きページは倍サイズ)。そのままCMYKに変換して印刷しています。Photoshopでのレタッチやシャープネス補正は一切していません。同時に、発売前にサンプルギャラリーを公開し、DP2で撮影した見本を見て頂けるように準備しました。さらに発売後は、そのまま使っているということを証明できるように、カタログで使用した写真を、僕のFlickrのサイト上で等倍サイスで公開し、さらに現像パラメータがわかるように、Exifも含め、すべてを見て頂けるようにしました。

つまり、サンプルギャラリーや、カタログに印刷する写真は、広告的に謳っていることを強調するために後処理で手が入れられた写真ではなく、実際に発売後のDP2を手にした方々が撮影される状況と、まったく同じ状況で撮影しなければウソになってしまう。だからこそ、現地のコーディネーターが「観光客っぽいっすね」と呟いたままの撮り方で撮影する、というスタイルこそが重要、という意識で撮影を行いました。正直、アートディレクターという立場からはプロに頼みたかったです(笑)。でも、シグマのブランドディレクターという立場、そしてDP2のクリエイティブディレクターという立場からDP2というカメラのコミュニケーションを考えたとき、逆に「プロ臭さ」を排除するべきだと考えたわけです。そしてこれはシグマ社の持つ「誠実さ」の具現化でもありました。

色々困難もあったわけですが、自分が取り組んだ結果として、沢山の方々から「カタログの写真を見て買うのを決めました」とか、「あんな写真が撮れるならと思って購入しました」といったメールやflickrへのコメントを頂けたことをうれしく思っています。すべてはシグマ社をはじめ、数多くの方々の心強いサポートのおかげでした。ありがとうございました。

Monday, June 01, 2009

ジャチェック・ウツコの言葉

ジャチェック・ウツコは、ポーランドのグラフィックデザイナー。東ヨーロッパの多くの新聞をリデザインして数多くの賞を受賞しただけでなく、購読数を100%まで増加させた彼が「デザインは新聞を救えるか?」と題して「TED」で行ったスピーチ。



新聞は今にも死絶しそうです。読者は古い情報にお金を払いたがらず、広告主もそれに従っています。それよりも携帯電話やパソコンの方が、新聞の日曜版より、よっぽど手軽です。さらに森林も保護しなければならない。これではどんな産業もダメになってしまうでしょう。ですので「新聞を救う術はあるのか?」と質問を変えるべきです。

新聞の将来について、幾つかのシナリオが考えられます。ある人は「無料であるべきだ」と言ったり、「タブロイドか、もっと小さなA4サイズがいい」、「地域コミュニティごとに発行する地方紙がよい」、「小さなビジネスなどニッチを狙うべき」と言う。しかし、無料にならずとも、とても高コストになってしまう。「新聞は意見主体であるべきだ」、「ニュースは少なく、見解を多く」とか、「出来れば朝食のときに読みたい」、「後の時間は通勤の車の中でラジオを聴くし、会社ではメールチェック、夜はテレビ」…。どれも良さそうに聞こえますが、どれも時間稼ぎにしかなりません。長い眼で見たら、新聞が生き残るべき実際的な意味はないと思うからです。そこで我々に何が出来るのでしょうか?

私はこうしました。20年前、ポニーエというスウェーデンの出版社が、旧ソ連圏で新聞を始めました。そして数年後には中央と東ヨーロッパで複数の新聞を発行するようになりました。それらは経験の浅いスタッフによって運営され、レイアウトなど「見た目」を重んじる文化がなく、かける予算もありません。多くの新聞にはアートディレクターすらいませんでした。私は新聞のアートディレクターになろうと決めました。それ以前、私は建築家で、祖母に一度「お前は何で生計を立ててるの?」と聞かれたことがあります。私は「新聞のデザインをしているんだ」と答えました。「デザインするものなんてないじゃない。つまらない活字だけ」。彼女は正しかった。私はフラストレーションを貯めていました。

ある日、ロンドンに来て「シルク・ド・ソレイユ」のショーを見た時、大発見をしたのです。「こいつらは『気味の悪い、しけた興行』というものを、考えられる限り最高の『パフォーマンスアート』に仕立て上げた。だから『つまらない新聞』でも同じことが出来るかもしれない!」と思ったのです。そしてその通りにしました。一つ一つデザインし直したのです。一面が我々の特徴となりました。私が読者と近い距離で対話するための私的なチャンネルでした。ここでチームワークや協働について話すつもりはありません。私のやり方はとても利己的でした。私はアーティストとして主張がしたかった。私なりの現実の解釈を示したかった。新聞ではなく、ポスターが作りたかった。雑誌ですらない、ポスターです。我々は文字の見せ方やイラストや写真でも常に実験していました。とても楽しみました。

そしてそれらはすぐに結果をもたらし始めました。ポーランドでは「カバーオブザイヤー」に3年連続で選ばれ、ラトビア、リトアニア、エストニアなど、中央ヨーロッパでも評価されました。私たちの秘密は、特徴のある一面だけではなく、新聞全体を、ひとつの作品として扱っていたことです。まるで楽曲のように、リズムや起伏があります。デザインは、これを読者に体感させる責任があるのです。ページをめくりながら、読者は色々なことを感じる。私はその体験に責任を持っているのです。

私たちは、見開きをひとつのページと捉えています。それは、読者がそのように感じているからです。このロシア語の新聞の見開きは、スペイン最大の情報デザインアワードで受賞しました。中でも一番は「ニュースデザイン協会」の賞でした。ポーランドでこの新聞をデザインし直してから、一年もたたないうちに、世界一素晴らしいデザインの新聞となったのです。二年後にはエストニアの新聞でも同じ賞を頂きました。すごくないですか?もっとすごいのは、これらの新聞の購読数が、どんどん増えていったことです。

たとえば、ロシアでは1年後に11%増、リデザイン後3年目には29%増です。ポーランドも同様で初年度13%増、3年目に35%増加しました。このグラフを見てお分かりの通り、何年もの停滞期のあと、リデザインするや否や、新聞は「成長」し始めました。中でも1番のヒットはブルガリアの、100%増でした。これはすごかった。

デザインがこれを成し遂げたのでしょうか?そうではないのです。デザインはプロセスの一環に過ぎません。私たちがとったプロセスは、外見を変えるだけではなかったのです。商品を完全に改良することでした。私は建築における「機能」と「カタチ」の鉄則を、新聞の「コンテンツ」と、「デザイン」に応用したのです。さらに、その上に戦略を乗せました。

最初に、大切なことを思考します。「何のためにやるのか?目標はどこにあるのか?」そこから「コンテンツ」を調整していきます。その後、2ヶ月後ぐらいにデザインを始めます。ただ原稿を求めるだけでなく、なぜこんなにビジネスの質問をしてくるのだ?と最初は上司たちはすごく驚きました。でもすぐに、これがデザイナーという役割なのだと理解されました。プロセスの最初から最後まで関わることです。

ここから得られる教訓とはなんでしょう?まず最初の教訓は、デザインは商品を変えるだけでなく、ワークフローを変えることが出来るのです。つまり、会社のすべてを変えてしまえる。ブランディングも会社そのものも変えることが出来る。さらに、あなた自身も変えてしまえるのです。誰がそう出来るか?それはデザイナーなのです。デザイナーに権限を与えてください。

二つ目の教訓。こちらのほうが重要です。皆さんも私のように貧しい国に住み、小さな会社の、つまらない部署で働きながら、予算も人材も、何もないところで、それでも自分の仕事を最高のレベルに持っていくことは可能なのです。誰でもできます。必要なのは、ひらめきと、ビジョンと、決断力だけです。そして、ただ「良い」だけでは足りないと覚えておくことです。ありがとうございました。


このプレゼンテーションを数十回も繰り返して見ている。何度見ても、熱いものが自分の中から立ち上ってくる。デザインという手法を携えてコミュニケーションに関わりながら、逃げ道を確保し続けていた自分を見返り、企業に関わる自分の立ち位置を根本的に変えよう!と決意した日のことを思い出す。自由を求めるところに存在しなければならない責任。

Thursday, May 21, 2009

Sigma DP2: Shooting Style

前回のエントリーでは、DP1 / DP2というカメラが持つ「独自性」について、比較的、技術的な側面から書いてみました。いま読み返してみると、言い足りていないところが沢山あることに自分でも気づきます。でも、そうした技術面は、maroさんのサイトで行われている徹底的な検証と、そこから導き出されている多様なリポートを読んで頂いたほうが間違いないので、僕が技術面について語るのは、今ぐらいのレベルにとどめておこうと思います。ただ、DP2に搭載されているFoveon X3センサーに関しては、あまり理解されていないようなので、また機会を改めて、書いてみたいと思います。

さて、今日、このエントリーで書こうと思うのは、DP1 / DP2が持つオリジナリティの、もう一つ重要な側面である、「写真を撮るスタイル」についてです。

カメラ売り場に行くと、「ぱっと取り出して、ちゃちゃちゃっと写真を撮る」というスタイルの延長線上にある「カンタン!お手軽!綺麗!失敗しなーい!」というデジタルカメラが、びっくりするほど多種多様に売られています。薄くてカッコいいカメラ。ブログにそのままアップできるカメラ。少々暗い場所でも綺麗に撮れるカメラ。夜景に同期して適正なストロボ発光が得意なカメラ。旅行先で充電の心配がないバッテリー消費の少ないカメラ。高速連射が出来るカメラ。ありえねーっていうぐらいにズームアップが可能なカメラ。さらに、顔を検出してピントを外さないカメラ。さらに笑顔を見つけてシャッターを切るカメラとか、その便利さや付加的機能の多様さには、もう、本当にすごい進化だなぁと思います。ちなみにDP1にもDP2にも、上記のような付加的な機能は一切ありません。短焦点レンズで、ズームも出来ない。カメラは勝手な補正をしませんので、ちゃんと失敗写真を記録します(笑)。でも、僕はこの「失敗できる」という素直さも、実はDPシリーズの大きな独自性だと考えています。

ちなみに僕もDP1 / DP2 以外に、スナップ用にCanonのPowerShot G9と、富士フイルムのFinePix F200EXRを持っていて、用途に合わせて使っていますが、まさに「カンタン!キレイ!失敗なし!」のパフォーマンスを発揮してくれます。友人たちが僕の家に集ってのホームパーティや、知人が開く展覧会のレセプションのような、とにかくパチパチと記録として撮る、というようなシーンでは、DP1 や DP2はまったく出番がありません(笑)。つまり、僕にとっては、DP1 / DP2と、PowerShot G9やFinePix F200EXRは、まったく別のカメラカテゴリーに属するものとして位置づけているわけです。つまり「作品」を撮るための一眼レフの代わりになるカメラと、スナップカメラの違いのようなものです。

たとえばファッション撮影というケースで言えば、G9やF200EXRは、あくまでも「ロケハン用」のカメラでしかありません。情景だけでなく、回りの状況や、太陽の角度や、本番撮影で障害になりそうな要素の記録など、とにかく気になったものを、JPEGモードで、どんどん撮って、後でそれらをパソコン上で並べ替えたりしながら、撮影する順番を決めたり、コーディネーターやスタイリストに細かな依頼を行ったりするのに便利な道具、という感じでしょうか。でも、それらのスナップカメラでは、「作品」は作れないのです。コントラストを自動で調整するようなカメラでは、意図した写真の構成は台無しになってしまいます。また、「何を撮っても同じような写真」と感じるような、立体感のない写真になってしまうカメラは、「手軽に記録としてぱちぱちと撮る」という用途にしか使えません。

そういう僕も、CanonのPowerShot G9を買ったあと、G9を使って自分なりに納得できる写真が撮れないかと、色々と設定を変えながら撮ってみました。CanonのRAWモードであるCR2で撮影し、Canonの専用現像ソフトも使って、色々と試しましたが、結局のところDP1で得られるような「作品性」を、G9では作ることが出来ませんでした。

この「作品性」というものが何なのか。とても抽象的な言い方なのですが、この言葉しか見つけられません。主観的であり、基準も曖昧なものです。ただ、ひとつだけ言えることは、DP1 / DP2を使った写真のほうが、「なぜ撮ったのか」という理由が、写真から感じられるのです。構図や、質感や、露光の焼き具合といった、「絵」としてのテクニカルなことを超えたところで、自分でも後で気づくような「何に惹かれたのか」の理由や、「そのときに感じていたなにか」が、写真から伝わってくるかどうか。その、僕なりの基準でしかない「作品性」という感覚に、今のところ最も応えてくれるのが、DP1/DP2というカメラで撮った写真に多いのは事実です。自分の撮った写真を、自分の「作品」としてどうなのか、という視点でみたとき、実はDP1で撮影したものの方が、納得の行くものとして残っているのです。

そう感じる理由のひとつは、おそらく「見たままのものが、そのまま写っている」からなのではないか、と思います。「そのまま写っている」という定義も曖昧なのですが、そうとしか言えないのです。なぜなら、X3FというフォーマットのRAWデータを、専用の現像ソフトを使い、シャッターを切った、そのときの光の具合を思い出しながら色温度やコントラストを調整すると、撮った場所の温度や湿度、さらには風や臭いのようなものまでが、写真が語り始めるのです。これはデジタル一眼レフカメラも含めて、他のカメラを使っての撮影では、経験できない瞬間です。DP2で撮った写真を現像している時間は、まるでタイムマシンに乗って、撮影地に戻って実際の光景を目前にしているような錯覚を覚えるわけです。それが何によってもたらされているのかは正直わかりません。センサーが違うから、という理由だけで、そういう感覚が喚起しているのかどうかは、僕にもわかりません。でも、DP2を使っている方には、僕と同じような感覚を持った方がおられるのではないでしょうか。いずれにしろ、僕の中での「作品性」というものを、DP1/DP2は確実に具現化するだけの力を持っていることは確かなわけです。

さて、もちろん僕はフィルムの時代から一眼レフカメラを使ってきました。デジタル一眼レフもCanon EOS 10Dの時代から、色々と使ってきていますので、職業はフォトグラファーではありませんが、ある程度のものは撮ることが出来ます。でも、やっぱり一眼レフカメラは「デカい!」んです(笑)。それに「重い!」です。さらに一眼レフカメラには「ものすごい存在感」があるわけです。「一眼レフカメラを肩から提げて歩く」って、もう、「撮るぞ!」っていうスタイルそのもの。街でもそういう方々を見かけますが、ぶっちゃけ言ってお洒落じゃないんですよね(笑)。もっと言えば、お洒落なファッションと、その一眼レフが持っている存在感が、調和していない感じになってしまうわけです。

これは、僕は、一眼レフカメラの持つ、ある意味で「致命的」な要素だと思っています。だって、ぶっちゃけ変ですもん(笑)。たとえば旅先で、プラダのキレイなプリント柄のワンピース着ている女性が、重火器みたいな一眼レフカメラを肩から提げて歩いているって、それがご本人のファッションとしての自己表現なのであれば、それはそれでいいのですが、やっぱり違和感を覚えざるを得ません。

自分も同じ経験を何度もしています。たとえばパリやNYCなどの街に行けば、やはり高級ブティックにも行くし、普段とは違うノーブルなレストランで食事を取るわけで、当然、身に纏う服や靴にも気をつかい、それなりにリュクスなスタイルになります。その格好で、一眼レフカメラを肩から提げて歩くのは、正直、恥ずかしい。だから、一眼レフカメラはショルダーバッグに入れて持ち歩くわけですが、「場を楽しむ」という意識のほうが、「撮る」という気持ちに勝ってしまうので、「お洒落しながら」+「楽しみながら」+「写真を撮る」となると、一眼レフは使い勝手が悪いわけです。

その点では、DP1とDP2は、明らかに持ち歩きやすく、同時に「いつでも作品としての写真が作れる」という安心感があるので、最近では、一眼レフを持ち歩く必要を感じなくなってしまいました。でも、よく考えると、これは自分にとって大きなスタイルの変化だなと思うわけです。どこでも、どんな時でも、どんな場所でも「作品」が作れる。これは大きいです。明らかに僕の撮影のスタイルを変えてしまっている。これは、DP1/DP2の持つ、大きな「独自性」のひとつではないでしょうか。

ちなみに、このエントリーにつけた写真は、いずれもDP2のカタログのためにインドネシアで撮影した一連の写真の中から選びました(サイズは半分の大きさに縮小しています)。しかし、どれも自分の美意識からすると「作品性」の低いものです。カタログに使用するかどうかの基準では、明らかにセレクトから外れるレベルの写真ばかりなのですが、自分にとっては、どの写真も「何を撮ろうとしたのか」や、その場の音や風などが、記憶の中で立ち上がってきます。それは、ふと「なんか撮れそうなモチーフだな」と気づいたり、それからじっと被写体を見て「どう構成したらいいかなぁ」と、カタチや色や状況をじっくりと観察する。その「被写体に向きあい、考える時間」が、自分の「作品性」のようなものを醸成しているような気もしています。そしてそれは文中に書いたような「付加的な便利さ」を、ある意味で潔く持たないDP1やDP2を使うからこそ、その、気づく力、考える力、そして写真を練る時間に結びついているのかもしれません。写真って面白いですね。

Tuesday, May 19, 2009

高田明の言葉

マーケティングでもそうだが、ひとつの事例があって数字がある。すると「こういうデータがあるからこう動くだろう」と人間は普通考える。でもそれは、あくまでも過去の数字だ。参考にはすべきだが、それに囚われてはいけない。その数字から直近の変化をどう読み取るかが大事なのであって、数字やデータに縛られると変化に対応できなくなる。

ビジネスコンサルタント向けの季刊誌「Think!」の最新号の特集は「目指す結果を出すコミュニケーションの法則」というもの。この号に「ジャパネットたかた」の高田明社長のインタビューが掲載されている。彼の記事以外は、ほとんどが数多くのビジネスコンサルタントたちの色々なケーススタディやメソッドを語っている記事なのだが、この号の中では、高田社長へのインタビュー記事が、それらを完全に吹き飛ばす存在感を放っている。異質だが最強。このインタビューは、上に引用した言葉だけでなく無数の示唆が読み取れる素晴らしいものだ。理屈を超える現場の強さを実感する。

Sunday, May 17, 2009

Sigma DP2: Originality

今日(もう昨日になりましたね)の午後、銀座のアップルストア3階のシアタールームで、「アートディレクター 福井信蔵が語る SIGMA DP2の世界」という講演を行いました。14時に始まった段階で、すでに立ち見の方がおられるような盛況で、ちょっとどきどきしながらの2時間。心の広いシグマ社の山木社長のおかげもあって、楽しい時間が作れたような気がしています。銀座まで来てくださったみなさん、ありがとうございました。プレゼンに使った資料は、350dpiの印刷用の高解像度データをそのまま使ったPDFですので、そのままだと460MBもあります。150dpiぐらいまでダウンサイジングすれば、半分以下になる(それでも150MBかー)と思うので、また作業して、見て頂けるようにしたいと思っています(ちょっと時間ください)。

さて、次はコンセプトというか、DP1 / DP2に与えようとしたミッションについて書きたいと思います、と言いながら、そもそも自分の持っている仕事でとても忙しかったのと、今日の講演のための準備というところで、DP2に関するこのブログの更新が半月以上も滞っていました。すみませーん。ってことで、引き続き、DP2というカメラのことに関するエントリーを書いて行きたいと思います。そして書きたいことは本当に沢山あります。中でも、DP2のコンセプトについて語る前に、DP1という、世界を驚かせたカメラ開発のことに触れないわけには行きません。それは、DP1とDP2が持っている「独自性」そのものです。中でも、このユニークなカメラが開発されたこと自体が、いかに大変なことだったのかについて、今日は僕なりに理解しているところを書いてみたいと思います。

DP2が生まれる元になったDP1というカメラに、シグマ社が与えたコンセプトは「一眼レフ技術を、そのままコンパクトカメラに凝縮する」という、とてもシンプルなものでした。このコンセプトは、実際のところ誰もが思いつくものです。しかし、2007年にシグマ社がこのコンセプトを具体化しようと、その開発をスタートしたとき、そしてDP1が具現化した後の2009年の現在まで、シグマ社以外にこのコンセプトを具現化したカメラは存在していません。

誰もが思いつく「一眼レフ技術を、そのままコンパクトカメラに凝縮する」というシンプルなコンセプトのカメラが、なぜこれまで実現してこなかったのか…。その実際のところは僕にもわかりません。一眼レフをコンパクトカメラに凝縮するところでの技術的なハードルの高さというのは、明らかに存在しています。ただ僕は、それ以上に、シグマ社以外のカメラメーカーでは、マーケティング的な側面から開発にGOサインが出なかったところがあるのかな…という風に思っています。

ご存知のように「デジタルカメラ」というカテゴリーには、「コンパクトデジタルカメラ」という市場と、「一眼レフカメラ+交換レンズ」市場という、二つの異なるマーケットが存在しています。およそ6年前ぐらいから、携帯に搭載された、いわゆる「写メ」体験を持った数多くの人々が、「もっと綺麗な写真を残したい」という欲求を持つようになり、5年前頃から「コンパクトデジタルカメラ」市場は、爆発的な拡大を遂げました。それを基盤に、4年前ぐらいから比較的安価な一眼レフカメラが市場に投入され多様な製品ラインナップを形成するようになりました。そして、その両方のマーケットが巨額の売り上げを続けてきているのが、この数年の市場の状況です。

そうした異なる二つの市場が利益を生むカタチで活性化している中で、「一眼レフ技術を、そのままコンパクトカメラに凝縮したカメラ」の開発、および、その製品化は、明らかに既存の二つの市場を混乱させるでしょうし、カメラメーカーの多様な製品群全体として、矛盾を生んでしまうカメラ開発という事態に繋がってしまう可能性があるのではないか…と僕は考えてきました。これに関しては、色々な意見があるかと思いますので、またコメントなどで、皆さんのご意見を聞かせて頂ければと思います。

話を戻します。シグマ社は、「一眼レフ技術を、そのままコンパクトカメラに凝縮する」というコンセプトを、DP1というカメラで実際に具現化したわけですが、それは「言うは簡単、実現するはとんでもなく困難」なミッションだったことは言うまでもありません。まず、どのようにして「コンパクトに凝縮する」のか…。つまりダウンサイジングの側面です。フルボディ一眼レフであるSD14と、まったく同じスペックを、今のDP1/DP2のようなコンパクトなサイズにダウンサイジングする。しかし、カメラの中央に置かれるセンサーのサイズは同じなわけです。そして、それを処理する基盤だけでもコンパクトというサイズは埋まってしまう…。

これはとても大きな課題だったと思います。シグマ社はこの課題をクリアするために、それまで基盤上で数多くのチップで処理していた「ソフトウェアベース」のデジタル変換を、ひとつのLSIで処理していく「ハードウェアベース」という、新たなアーキテクチャ開発に着手し、まったく新たな画像処理エンジン(すべてを処理する新たなLSIチップ)を具現化しました。いまDP1に搭載されている「TRUE」チップがそれです。DP2では、さらに進化した「TRUE II」が搭載されています。ちなみに「まったく新しい」という意味は、シグマ社の以外のデジタルカメラに搭載されている、従来の「ベイヤー型センサー(モノクロセンサーの上にモザイク状のRGBカラーフィルターを載せ、上下左右4ピクセルの信号を分析して色を作る)」の信号処理を行うのではなく、Foveonセンサーという、1ピクセル単位にRGB三原色の光を捉えるフルカラーセンサーのデータ処理を行う、という意味です。これだけ多種多様なデジカメが発売されているわけですから半導体メーカーには、かなりの「ベイヤー型センサー」処理のノウハウが存在しています。しかし、フルカラーセンサーのデータを処理するというノウハウは、半導体メーカーにとっても未知のものであり、言葉通り「まったく新しい」チャレンジだったわけです。

さらに、シグマ社のDP2は実際にシャッターを切ったとき、光を受け止めたFoveonセンサーは約21MBのデジタルデータを生成します。それをそのままバッファメモリに蓄え、約14MBの画像データへと超高速に変換し、SDカードにデータを送って記録させているわけです。このエントリーを読んでくださっている方は、当然コンピュータを使っておられるでしょうから、21MBのデータ処理や、14MBのデータ転送という処理には、ある程度の時間がかかるということは体感としても、ご理解頂けると思います。そういう意味では、僕たちが使っているコンピュータよりも遥かに高速なデータ処理を行う超小型のLSIが、DP1/DP2には搭載されていると思って頂いてもいいと思います。

極端に言えば、従来の「ベイヤー型センサー」の信号処理という技術を使い、センサー、DSPチップ、レンズ、液晶、バッテリーなどを、あちこちからパーツを寄せ集め、独自の筐体にアセンブリし、市場に「デジタルカメラ」として導入する、というのは、現時点では、それほど難しいことではありません。携帯電話やパソコンに搭載されているWebカメラのように、そうした技術自体は、ノウハウを含めて、すでに「汎用」と呼んでもいいぐらいの状態になっています。

もちろんシグマ社も、最終的に出来上がるカメラを、いかに顧客が買いやすい価格に近づけるか=原価をいかに抑えるか、という側面では、そうした汎用となっている部品や技術を部分部分で導入しています。しかし、デジタルカメラにとって最も重要である「画質」を追求する部分では、シグマ独自の「レンズ開発」と、フルカラーセンサーである「Foveon X3」の搭載。そして、そのデジタル信号処理に関しては、他社にはないわけですから、完全に独自なノウハウの蓄積によって生み出されているわけです。我々に驚くような「写真」をもたらすカメラの内側には、単に他とは違うものが詰まっている、というだけでなく、孤高に独自の写真づくりを追い求める中で、磨きに磨かれたシグマ独自の数々のノウハウが詰まっているわけです。

こうしたテクノロジーの世界で、完全なる独自性を保持し、それで製品を開発し、世に出す、ということが、どれほど大変なことか。今日は、シグマという会社が、みんなが思っている以上に、ものすごい努力を続けている、というところを知って欲しいと思って、このエントリーを書いてみました。

僕は、確かに人よりも深くシグマという会社に関わっています。しかし、今日の講演でも話しましたが、「ダメなものはダメ」とキッパリと言う(今日、山木社長も言ってましたが、時には怒ってものを言う)というスタンスは誰にも負けません(笑)。もともと僕は「ずばり言うわよ」というタイプなので、シグマ社の方々からも「また怒られるんじゃないか」って思われてたりしています(反省)が、シグマさんと関わって以来、お互いの関係の中で、「中途半端なままってのはやめよう」という姿勢を崩したことはありません。こんな僕を受け入れてくださるシグマさんは、やっぱりすごいなぁと、いつも思っています。

そして、僕もひとりのユーザーであり、DP1やDP2を使ってカタログなどに使う責任の重たい写真を撮るわけですから、使っている中で「なんだこれ?」って思うような「使い勝手」における不満は、実際のところ、いっぱいあったわけです。でもそれは、そもそものカメラ設計の仕様を変えなければならないほどに重要なものであるのかどうか、という視点に立つと、極端な言い方ですが、「そっか、それは自分が、それに慣れちゃえば済む話だな」というようなものが多かったわけです。重要なのは、そういったちょっとした使い勝手の良し悪しではなく、シグマ社が出すカメラにとって最も重要なところは何なのか…、というところに立ち戻ってシグマ社さんとの議論をずっと続けてきました。

そうして、DP1 / DP2というカメラは生まれました。そして、そうした議論の中から、DP1 / DP2というカメラを「買うべき理由」というものを見い出し、それを素直にカタログなどのコミュニケーションに反映してきたわけです。世界にひとつしかないという独自性。そしてその独自性が生み出す、想像を遥かに超えたパフォーマンス。僕は、ひとりのシグマのカメラユーザーとして、一人でも多くの方に、ぜひ、その凄さを一度体験してみて欲しいと願っています。それは、「一度経験したら、もう元には戻れない」、という異次元の世界ですから。

Friday, May 15, 2009

Talk at Apple Store Ginza: 16th May

明日の16日(土曜日)の午後2時から、Apple Store 銀座店で、「アートディレクター 福井信蔵が語る SIGMA DP2 の世界」と銘打たれたSigma DP2についての講演やります。

内容は、僕がこれまでシグマ社のカメラを使って撮ってきた写真(未公開がたくさんあります)を数多く見て頂きながら、僕なりに思っている「写真」というものの考え方、ってあたりを色々と話す、って感じになる予定です。

あと、シグマ社の方々に「これはどうなってんの?」と、直接色々聞けるチャンスかもしれません(笑)。てことで、よかったら聞きにきてください。よろしくお願いしまーす。

●追記:無事に終えることが出来ました。Apple、Sigma社、そして来てくださった皆さん、本当にありがとうございましたー!

●追記:友達が撮ってくれた写真を追加しました。Appleストアー内は基本的に撮影・録画・録音禁止なので、わざわざPressパスをもらってくれた上で撮ってくれました。剛ちゃん、ありがとうね。

Sunday, May 10, 2009

ニコラス・ムルコギニアスの言葉

「戦略」は言葉としても学問分野としても、ペルシャ・ギリシャ戦争のマラソンとサラミスの戦いで生まれたもので、規模の点での弱みを克服する技術であり科学なのである。戦略は、小さいものが大きなものに、少ないものが多いものに、少なくとも時として勝つためにある。

パンテアの創始者であり、ブーズ・アレン・ハミルトンの戦略的リーダーシップに関する上級執行アドバイザーであるニコラス・ムルコギニアスさんが、ハーバード・ビジネススクールに、最年少で教授に就任したゲマワットさんの出したグローバル戦略に関する本の巻頭に送った言葉。安易に「戦略」という言葉が使われるいま、正しく理解しておきたい。

Monday, April 27, 2009

豚インフルエンザ感染マップ

この地図は、メキシコから始まった豚インフルエンザの感染をGoogle Map上にプロットしてくれています。もうすでに全世界に広がり、どんどん進んでいることが実感できます。

ジェット機を使った移動速度があたりまえの現在では、完全なる隔離施策の実施というのが、もう、ほとんど不可能なのだということも、この感染が広がるさまを見ると、恐ろしいことではありますが、事実として受け止めていかなければなりませんね。

日本はまだ島国ですから、空港というポイントで重点的にガードが可能なのかもしれませんが、大陸はその点では、もう防ぎようがないのではないでしょうか。さらに、もう段階としては、感染の進入を防ぐ、という段階ではなく、感染者が増え、パンデミックが起こると想定した上で、どのように対処していくのかを考える段階に入ったのだと思います。この連休を使って、多くの日本人が海外に渡航しているわけですから、彼らが帰国する来月までに、どこまで対策を立てられるかが、豚インフルエンザとの戦いの勝負を分ける気がします。 | View H1N1 Swine Flu in a larger map

■追記:このエントリーを書いた後に、すでに東京の都心に豚インフルエンザのウィルスが持ち込まれた可能性が高いというニュース。そもそも「任意」の意味がわからないのだが、空港は、メキシコ帰りの便で、明らかに熱出してる人間を止められないザルな水際でしかない、ということがハッキリした。ニューヨークタイムズはタミフルが効くと言っている(日本の新聞は、こういう大切なことを全然流さないので腹が立ちます)ので、ドラマの感染列島のようなパンデミックには至らないような気もするが、手当てが遅れれば死亡するウィルスなので、油断できません。僕が一番心配なのは、東京に住む日本人ではなく、保険証などを持たない多くの外国人たちの間で感染が広がることです。彼らはギリギリまで我慢するでしょうし、その我慢が、多くの感染者を生んでいくことに繋がります。身分保障など関係なく、また無料で、とにかく全員処置していくという姿勢で、このインフルエンザに対していって欲しいと思います。

Sunday, April 26, 2009

Sigma DP2: Sample Photo

SDIM0033今回のSigma DP2のカタログWebサイトに使用している写真は、インドネシアで撮影しました。撮影地はインドネシア本土のジョグジャカルタ界隈と、バリ島のウブド、ギニャール、スミニャック界隈です。撮影時期は雨季であったため、カラっと晴れた日差しがなかなか得られず、また使用した撮影機材のDP2には、当然のことなのですが色々と問題もあり、強いストレスを感じながらの撮影でした(アルファ機を使っての撮影は予期せぬことの連続なので、本当に大変なんです)。

撮影機材としてはDP2のプリプロダクトモデルを使っています。今回はシグマの会津工場で細かな微調整(会津工場にはレンズとカメラのテストを行う巨大な専用の部屋があります)を行っていただいたDP2のプリプロダクトモデルを2台用意して頂き、それらを使用して撮影しました。またファームウェアはブラッシュアップ中であり、バージョン0.2あたりのベータ版を搭載しての撮影でした。そういう、最終的に発売されたDP2ではない機材を使用しての撮影データですが、DP2オフィシャルサイトのサンプルギャラリーとは別の角度で、DP2の画質や解像感を感じていただけたらと、Flickrにサブ写真をアップし始めました(いま23枚アップしています)。

Sigma DP2 beta on Flickr
レンズ性能のところを見ていただくために、カメラを三脚で固定して、同じフレーミングの状態で、F2.8から順に絞りを変えて撮ったもの。また、PhotoProを使っての印象の違う現像のものなど、色々とアップしていきたいと思っています。ただ、X3Fデータを、PhotoProを使って現像し、等倍のJPEG写真をアップロードしていくのは、かなり時間のかかる作業なので、いっぺんには出来ません。これから時間を見つけてアップしていくということになると思いますが、どうぞよろしくお願いします。

それから、個々の写真の現像は、自分の脳内の「感動記憶」に沿った写真として現像しています。つまり僕の「写真表現」というところでの写真です(ほとんどの写真はExifが出るようにしてありますので必要な方はそれをみてください)。僕は、写真というものは、撮影者の個性があるべきであり、個々の「感動記憶」の表現であるべきだ、と考えています。それについては、こんどのApple Store銀座での講演でお話したいと思っています。

Saturday, April 25, 2009

Sigma DP2: My Pleasure

そろそろSigma DP2について語っていこうと思います…と先のエントリーに書いたのですが、僕は株式会社シグマの社員ではなく、あくまでも外部の人間として、シグマのブランドディレクターという立場を務めている人間です。その立場から、写真というものを愛している人たちに、シグマが作るカメラが持つ本当に素晴らしいパフォーマンスを、どうしたら伝えていけるだろうか…と、それを暗中模索しながらアイデアを出し、シグマさんと熱い議論を交わしながらコミュニケーションの骨子を決め、それを具体化していくアートディレクターでしかありません。ですので、僕がこのブログに書いていることは、決してオフィシャルな情報ではない、という前提で読んで頂きたいと思います。

とはいえ、そうした立場から僕が得ている詳細な情報は、シグマ社が広報として一般に向けてリリースする情報量をはるかに超える内容のものであり、同時にコミュニケーションを決めていくディレクターとしては、当然のこととして、それらの専門的な情報を鵜呑みにするのではなく、ちゃんと自分自身で理解できるように勉強を重ねてきました。そして、その専門的な知識を持った上で、プリプロダクト実機を使ってのテストを重ね、自分の感じた点をフィードバックしていく、というプロセスを経てきています。

そうして、守秘義務的な側面を多く含んだ詳細な情報を自分なりに理解した上で、「一般的なユーザーからすると、これは絶対ダメ」。と言い切ったことも少なくありません。出来るだけ完成度の高い製品になるように、という立ち位置から、僕は僕で真摯にこれまでのシグマのカメラ製品には向き合ってきた…という自負は持っています。過去、これはダメと言い切ったフィードバックの中には、製品開発として非常に大きな軌道修正を行わなければならないようなものもあり、まさに経営判断に繋がるというような事態もありました。そして、そうしたフィードバックを一蹴するのではなく、本当に真摯に受け止め、シグマさんは真剣に悩んでくれる会社なのです。このシグマという会社の持つ姿勢や、それを支えるシグマに流れる文化や風土は、僕は尊敬に値するものだと思っています。そして、それがあるからこそ、こういったユニークな製品が開発できるのだと思います。

でも、そういう開発時点での紆余曲折や苦労話というものは、買ってくださる顧客にとっては結果的にはどうでも良い話であって、最終的に製品としてみなさんの手元に届いたシグマのカメラが、どれだけパフォーマンスするのか、ということが評価のすべてでしかありません。

そしてこれは、コミュニケーションを作っている僕自身の仕事においても、まったく同じことが当てはまります。僕が作るDP1やDP2などのカタログやWebサイトに「この写真はこう見てください」という注釈は書けないわけです。そこに刷られている印刷がすべて。そこに書かれている文章がすべて。実写写真そのものがすべて、であり、カタログやWebサイトを見て、それを「言い過ぎに思う」と評価されるのか、買ってくださった顧客たちが、このカメラを使うという経験を経たうえで、「シグマがカタログやWebサイトで言っているのは、こういうことだったんだな…」と、納得していただけるかどうか…。結局は、それがすべてなわけです。

だからこそ僕はシグマ社に対して、「シグマ社側に立って物事を考えていく」というスタンスと、「最終的に買ってくださる顧客の立場から物事を考えていく」というスタンスの、その両方を、常に自分の中に保持しながら、自分自身がシグマのカメラを買った顧客として、このカメラを使う顧客は「何を思うか。何に感動するか。何にガッカリするか。そして、何を誇りに思えるのか」と、そこを、自分自身の体験を通じながら、自分自身で何かを感じ、体験を経験として行けるものが、どこにあるのかを深めて行く必要がある、と考え、アルファ版、ベータ版という未完成の機材を使ってですが、さまざまなテストを行って、体験を経験に置き換えようと努力してきました。

今日は、まずは、僕がこの先DP2に関するエントリーを書いていくにあたって、自分のスタンスがどこにあるかについて書いてみました。この次は、DP1と、DP2というカメラに、どういうミッションを与えようとして行ったかというあたりを(僕が書ける範囲内でですが)書いてみたいと思います。

それから、発売された昨日のうちにDP2を入手された方々は、今日、そして明日と、お天気が悪いので、悶々とされている方も多いかと思います。この先の連休はスッキリ晴れるという天気予報もありますので、どうか、RAWモードで十分な光のある条件下で撮影してみてください。そして、それをPhoto Proで開けて、ダイナミックレンジの豊かさを実感して頂きたいと思っています。

ちなみに、このエントリーのためにアップした写真は、インドネシアでDP2を使って撮影した時に撮ったものです。被写体は巨大なバナナの樹の可憐な花。撮影初日に見たときは、まだ蕾だったのですが、なんとなく気になって毎日毎日チェックしていたところ、雨季特有のスコールが激しく降る四日目の朝に「ぺろーん」っていう感じで花弁が開きました。かなり暗い条件下でしたが、ブレないように必死でDP2をホールドして撮影しました。真ん中に立っているピンクの花弁が15cmぐらいある、かなり大きな花です。熱帯の植物はどれも大きいですね。

Thursday, April 23, 2009

Sigma DP2

いよいよ明日「Sigma DP2」が発売されます。すでに予約された方々には、おそらく今日中に手元に届くと思います。

これまで守秘義務的な側面もあって、あまり語ることが出来ませんでしたが、そろそろこのユニークなカメラのことを書いてもいいかな、という時期になりましたので、今後は色々と書いていきたいと思います。

SD14、DP1、そしてDP2と続けて、それぞれのカメラのブランディングとコミュニケーションコンセプトの組み立てを手がけてきました。どういうカメラとして訴求していくのかの骨子のところを詰めていくのは、そのまま仕様や開発の部分に対しても大きな影響を与えますし、実際に数多くのテストを僕自身で行ってきました。そういった、かなり深い立ち位置で手がけてきたわけなので、「発売」という瞬間が来ると、「どんな風に評価されるだろう…」というドキドキ感や不安はもちろんあるのですが、やはり、この製品が世に出て行く、というところで嬉しさを隠せません。手塩にかけた子供が巣立っていくような感情に近いものを感じています。

DP2は、とにかく素晴らしい描画能力を持ったカメラです。数ヶ月前、ロケ先のホテルの部屋で、アルファ機を使って、終日走り回って撮影してきたRAWデータを現像したとき、自分でも、その画質の高さと解像感に驚きました。それは単なる「解像度」ではなく「解像感」です。でも、何よりも一番驚いたのは、そうして撮影してきた写真をカタログにレイアウトして出稿し、その色校正を受け取ったときです。ハイエンドな一眼レフと高価なレンズなど、プロ用の機材を使って撮影した写真を遥かに超えた刷り上りでした。これには自分でも驚きました。1200dpiのCMYKカラープリンターで確認はしていましたが、実際に印刷で、ここまで出るのか、と驚きました。クリアさと濃密さ。シャープさとボケ足。それらの両立と言えばいいでしょうか。DP2のレンズ性能は筆舌に尽くしがたいものがあります。さらに開放でF2.8という明るさは、DP1のF4よりも1段明るいわけですが、この1段の明るさはとても大きいです。DP1に比べて実際の撮影時の手ブレ率が激減しました(笑)。

まぁ、アルファ機であるプリ・プロダクト・モデルを使ってのロケ撮影は、本当に大変だったんです。その話は、また別の機会に。まずはDP2発売、おめでとうございます!

Friday, April 10, 2009

都下水道局ワッペン作り直し問題について

経緯としては、「水をきれいにするイメージを出したい」という思いを持っていた東京都下水道局の担当の人が、「胸ワッペン」というアプリケーションに、その思いをぶちまけてしまい、ロゴタイプというベイシックエレメントに、デザインガイドラインでは禁止されている表現を指示してしまった。さらに「ガイドラインをちゃんと確認しなかった」ということで懲罰を受けられたというお話です。(上の画像をクリックするとFNNのサイトで報道された動画ニュースが見れます)。

で、僕はもう、デザイン業界を代表してっていうぐらいの勢いで、その懲罰を受けてしまった担当の方にお詫びしたい、という気持ちになります。新聞なども「税金をドブに捨てたムダ遣い」とか、石原都知事が「役人はダメだ」とか、とにかくボコ殴りっぽくお役所が叩かれていますが、これは、本来はデザインガイドラインを作った側、つまり東京都下水道局のCIを担当した側(どこが手がけたのか知りませんけど)の責任です。

僕も多くの企業のデザインガイドラインを作ってきました。その経験上で言うと、エレメントをどのように使っていくかを規定したデザインガイドラインを作成し、それを各所に配布しただけでは、これと同じような事態が、それこそ無数に発生します。もう考えられないような「似て非なる」デザインが、雨後の筍のように次から次へと生成されていくのです。ですから、ビジュアルコミュニケーション面でCIを完結していくには、問題が発生する度ごとに、その個々の現場の要求に応えながら、根気よく整合性を取って行く必要があります。

ですので、僕は必ず「CI規定配布から最低3年は、絶対に現場から目を離してはいけない。そのためのプロジェクトチームを作り、継続的に課題と解決を話し合っていく組織を作ってください」とお願いします。一般的な企業のアイデンテティでさえも、それが必要なのに、さらに税金を使う組織のアイデンテティを手がけるのであれば「間違ったモノを作らないようにするための配慮」は、そのままリスク・マネジメントとも直結しているわけで、絶対に「アイデンテティを作り、アプリケーション規定を行って、ガイドラインにまとめて納品」というところでプロジェクトを終了させてはいけないわけです。そこがちゃんと出来ない会社が多いというのは、デザインそのものの価値を下げてしまうので、業界全体の問題として、一人でも多くの人に、こうした問題を起こさないために、何をしていかなければならないかを考えてもらいたいと思います。

一方、こういうことが起こってしまう背景には、成果物(納品物)ベースで、見積もりや請求・支払いが、一般的な日本の商習慣となって根付いているところにも起因しているのではないかと思います。企業でも「納品物はなになのか?それにこの見積もりは見合うのか」というところで判断され、「問題を起こさないためのノウハウや継続的なサジェスチョン」という目に見えないものは「サービス」と位置づけられてしまうことが少なくありません。お役所は言わずもがなです。これを変えていくためには、ソフトを提供する側が、もっともっと「デザインというのは、ここまですごいんだな」という状態を具現化していくしかありません。僕はそこに向けて今日も頑張っています。みんなも頑張れ!



■追記:石原都知事のお言葉。「バカじゃねえか。本当にたまげた。骨身に染みて反省するよすがにさせる」。お役人は大変だなぁ…。そんなに悪いことだとしらないでやっちゃったんだし、石原さんの何の琴線に触れたかわからないけど、そこまで怒らなくてもいいじゃんと思うな。ここまでボロクソに言うなら「東京オリンピックみたいな、勝てない可能性の高い構想に、いくら使ってんだ、このやろう。その金、全部、小学校の校庭緑化に使いやがれ!」といいたくなる(もう言ってるけど)。



■追記:石原都知事のお言葉(朝日新聞)。asahi.comに別のニュアンスの報道があった。「バカだね。税金に慣れている役所はこわい。東京の下水がきれいと感じる、むしろいいデザインだ。偉い人が規格に合わないと言ったのだろう。取り返しがつかず申し訳ない」。とのこと。石原都知事は「税金を無闇に支出した」というところで琴線に触れたようだ。しかし、ここで知事が「偉い人」と呼んでいる存在こそが問題であり、僕がこのエントリーを書いた理由である。アイデンテティデザインに関わる者は「偉い人」になってはいけない。あるべき姿勢はその真逆であって、限りなく黒子に徹するような姿勢を保つべきだ。そもそも偉そうに指示するだけではアイデンテティは存在する意味を持たない。使っていく人(今回ならお役所の方々)が、そのアイデンテティを正しく「自分のもの」と認識してこそ、アイデンテティはその存在意義を持つ。僕たちは、アイデンテティをデザインすることを目的とせず、そういった理解に向けて「奉仕」して行くのが仕事の本質なのだ。



■追記:東京都下水道局のオフィシャルサイトが二つあるんですけど…。謎です。ていうか、これこそ税金のムダ遣いっぽい。これは「水道局」と「下水道局」の違いでした。僕の勘違い。すみません。
東京都水道局
東京都下水道局公式ホームページ



以下、経緯などを考察したgooの記事(日本のニュースサイトは、過去の記事をアーカイヴせず、すぐにリンク切れになるので転載する)。



制服ワッペン2万枚作り直し、3400万どぶ…都下水道局
読売新聞 2009年4月10日(金)03:06

 東京都下水道局が昨年、制服に付ける都のシンボルマークを添えたワッペンを2万枚作製したところ、シンボルマーク使用に関する内規に反したとしてこれを使わず、新たに約3400万円をかけて、ワッペンを作り直していたことがわかった。

 デザインは組織名の下に5センチ余の波線を付けたシンプルなものだったが、この責任を問い、都は担当幹部2人を訓告処分にしていた。内規を 杓子 ( しゃくし ) 定規に解釈した「お役所仕事」の典型とみられ、公費の支出の在り方に批判が集まりそうだ。

 都下水道局では、所属する計約3000人の職員用に、予備を含めて計約2万着の制服を作っているが、1978年から同じデザインだったため一新することにし、右胸に付けるワッペンも新たに作ることにした。

 ワッペン(縦2・5センチ、横8・5センチ)はシリコン製で、イチョウ形をした都シンボルマークの横に局名を記し、「水をきれいにするイメージを出したい」との願いを込め、その下に水色の波線(約5センチ)を添えることにした。職員が考案したものだった。

 ところが、約2万枚のワッペンが完成し、一部は制服への縫い付け作業が始まった昨年11月に開いた局内の会議で、ワッペンのデザインが、シンボルマークの取り扱いについて定めた都の内規「基本デザインマニュアル」に抵触する疑いが浮上。内規には、マークの位置や文字との比率などが細かく記載されており、誤った使用例として「他の要素を加えない」と規定。同局では今回、この規定を厳格に解釈したという。

 ただ、この規定は例外も認めているが、同局では、波線部分を取り除いて作り直すことを決定。制服を含めた費用は当初、約2億1300万円だったが、新しいワッペンの作製費と縫い替えの費用として、約3400万円を追加支出した。

 都は今年3月、最初のワッペンのデザインを決めた担当の部長と課長(いずれも当時)を訓告処分とした。今月から制服を一新したことは発表したが、ワッペン作り直しに関する一連の事実は公表していない。

 下水道局は「事前に規定を見ていれば防げたもので、担当者のミス。多額の費用負担を生じさせて申し訳ない。次のデザイン更新は何年先になるかわからず、それまで誤ったワッペンを続けることはできなかった」と説明している。

 下水道局を巡っては、JR王子駅(北区)のトイレの汚水が、約40年にわたって近くの川に流れ込んでいた問題で、2007年6月にこの事実を把握しながら、対策を取らずに放置していたことが判明している。

Sunday, April 05, 2009

ティエリー・フリッチの言葉

ブランドとは、言い換えれば人柄そのものだと考えます。生来持つ性格や器量こそが大切。ショーメというブランドの人柄に、従順について行こうと思います」。

ティエリー・フリッチさんは1955年生まれのフランス人。カルティエなどを経て、2001年にショーメ・パリの社長に就任。「ブランドは人柄」。いい言葉だ。「生来持つ性格や器量」に「従順」に。そう、どんなブランドも生まれた瞬間ってものがあるんだよね。

Thursday, April 02, 2009

Yasmina Alaoui & Marco Guerra

ヤスミーナとマルコの、突出した完成度を見せつけられる彼らコラボレーションワークがオフィシャルサイトで見ることが出来る。

身体の造形美を捉える写真そのものに、すでに高い完成度が存在している上に、計算し尽されて重ねられたパターンのマッチング。ここまで二つの要素を融合させていること自体、驚異的な集中力が必要なのは言うまでもないのだが、さらに、それらを融合しながら、マチスへのオマージュや、さまざまなテーマがひとつひとつの作品には重ねられ、見る者の背筋を伸ばさせるような静謐さを漂わせている。ここに存在する完璧さとでも呼ぶべきものは、建築や器や服など、あらゆる造形世界に、通じて存在しうるものであるのは言うまでもない。彼らの作品から、そうした多くの連想を湧き起こしていくことで、きっと新たな発見を見つけ出すことが出来ると思う。

Tuesday, March 31, 2009

エイプリルフール

さて。今日、一気に3月の呟きをまとめ終わったところで、明日から4月です。明るい未来、新年度の開始なわけですが、そのアタマに当然なくてはならないのが「エイプリルフール」。だけど、いざ「エイプリルフール」はどういうネタで?と聞かれると、さすがに今年はホントに困っちゃうよね(笑)。

例えば、政治にしても、経済にしても、温暖化問題にしても、もう何がホントで何がでたらめなのか、日常の中でもまったくわかんない。それは、新聞、雑誌、テレビというマスメディアが、ある種の偏向性(それを「真摯な報道姿勢」と彼らは言う)を持って、情報を流すか、流さないかを決めているために起こっている、という認識を持つに充分に足りるほど、大本営発表の情報には欠落したものが多い、ということをネットで得てしまえることに拠るわけですな。つまり、大本営発表の情報を鵜呑みにしていると、結果的に正しい判断が出来なくなる(流さないことは罪ではないからね)という恐怖が、すでにいま誰の中にも確実に存在しているってのは確かでしょ。

その上、ネット上では、個々の専門家らしき人たちが口角唾飛ばして「アホ・ボケ・カス」論争を勝手に炎上(まぁそれをヲチし続けることである種の枠っていうのは見えてくるわけだけど)させてたりする。また、ソシアルメディア(何がソシアルなんか全然わかんないけど)の中には「へー、そうなんだー」と納得しやすい意図的な釣り餌がいっぱいぶら下がっていて、それらを安易に鵜呑みにすると、後で「うぎゃー、どこまで遡ればいいんじゃー」っていう感じで、その都度、自分のアタマの中の棚卸しをし直さなきゃならん、みたいなことばかり。

だから、「伝統的正論」と「右・左両論」と「ずば抜けたトンデモ」を、常に自分に保持しながら、その都度、自分の視座というものを固めて行かなきゃならーんってのが、「奥さま、それはもう常識ですわよ、おほほ」なわけです(ぐんにゃり)。

考えてみれば、過去のよく出来た「エイプリルフール」のウソって言うのは、ソシアルに見て、何か「まだ完全に知られていない事例」を、ある方向で「信じきってしまう状態」に、一気にパーセプション・チェンジしちゃう!というダイナミズムが存在したと思うわけです(マーケティングの理想形でもありますし、婚約指輪の相応価格とか、バレンタインデーにチョコ送ってるのは偉大なるウソですな)。だから「木に生えるスパゲッティは、いま収穫真っ盛りー」とか「火星に生物がいたぞー」とかは、まさにそういうダイナミズムが効いていて、微笑ましいというか、いやぶっちゃけ「人類はバカだったんだなー(笑)」としか思えないわけです。

そんなのを、いま、この時代に、それも明日までに考えろ!って、そりゃ無理ですよ。今なら「MicrosoftがGoodleの買収に乗り出す(米国政府筋)」とかぐらいしか思いつきません。ブラック入れるなら「ソフトバンク孫社長、米Apple社「iPhone」事業買収を発表」とかかな(笑)。とにかく、今年は、そういうページを偽装で作る余力ありませんのであしからずー。

Twitter : Mar 2009 : 04

引き続きの4週目。納品とか色々あって忙しかったけど、気分転換するたびにTwitterに呟いてるのが良くわかる。日本はワールドベースボールクラシックで盛り上がり、民主党の小沢さん問題で政局が揺れ、北朝鮮からロケットが飛んでくるかもしれないという状況です。

■3月22日: ● 夢日記。空を飛んでた。夜間飛行。高度はヘリ程度。前頭葉に意識を集中して空中に飛び上がる感覚。鳥の翼のように腕も使ってる。飛行速度はすごく遅い。街の上空は暖かく、山間に入ると寒いという体感あり。上空からの景色は鮮明に記憶してる(謎だ。ヘリで確かめたい)。● Twitterって、ここまでパブリックになるのに3年かかったんだね。「Happy Birthday Twitter」。 ● ベネズエラ、8安打で10点と韓国にボコられ中。ピッチャーが全然ダメだな。このまま行くと決勝は、また日本vs韓国になるぞ。 ● 「Imagine Peace(平和な世界を想像してごらん)」、の24言語での一覧。 ● なるほどbot。このcookpad活用って作法はアリだよなって思った。「recipetter宛てに食材をつぶやくと、その食材を使ったオススメ料理を紹介します」。● や、やめろー!やめてくれー!「おっぱいマフラー」。

■3月23日: ● 夢日記。何かのロゴタイプとシンボルマークを完成させる直前の情景。ボールドなトーン。しかしそのアプリケーション展開で行き詰っている。製品につける半立体への展開が納得できず悶々。シリコン使って無数のプロトタイプを作るも悶々。「あーもー」という自分の声で目覚めると汗かいてた。 ● げげげ。百式ぐらいしか読んでないけど。ていうか上から順番に見てみたけど、どれも「ネタ」ばっかの厨房向けばっかでぐんにゃり。「部門別ランキング - css / design / webデザイン / webdesign」。しかし、この部門別っていうものの中に「小飼弾」と「池田信夫」っつー個人名(一応機械なんで初音ミクは省いとく)が入ってるってのがすごいっつーか謎だな。これがいわゆるカリスマってやつなんですかねぇ。 ● メモ。カメラメーカーと深く関わる中で、物事は「本質的な能力を磨く」という方向と、「付加的な機能を充実させる」という、二つの方向の進化があると学んだ。前者は地味であり、後者は目立ちやすく説明しやすい。このあたり、ブログでまとめてみたいと思ってる(思ってるだけじゃなく書けよ<自分)。 ● ドジャースタジアムと言えばやっぱ野茂英雄。いまこうしてアメリカと対戦してるという状況もメジャーリーグを驚かせた野茂がいたからこそ。野茂がひとりで切り開いた道の上にイチローや松井がいて、その先に今がある。野茂バンザイ! ● かっちょえー!FRSTのこれまじすごい。4:3と16:9ハイブリッド。 ● あー、なんかいま無性に絶品のスパゲティ・カルボナーラが食いつつ、ちょっと土くさい系の冷えたピノをぐびっとしたーい。でも食べに出て行く暇がないんだよなー。

■3月24日: ● 夢日記(徹夜明けの今朝の短時間睡眠)。なぜかヤクザの構成員になってる。でも組員はみんな綺麗系(謎)。アニキ(謎)はドルガバ。ダチ(謎)は、なんとセオリーのスーツ。パシリもヨージのシャツ着てたり…。誰かの「ガサ入れ来たぞー」って声に一同立ち上がったとこで目覚める。わけわからん…。 ● 久しぶりにAppleの増井さんとTwitterごしにインターフェイスの議論する。

■3月25日: ● 夢日記。「みんなトリプルアクセルすげーとか普通に言ってるけど、どれほどすごいのか本当にわかってんのかねぇ」って熱弁ふるってる。広めの暗い会議室。ペットボトルのエヴィアンあり。プロジェクタで浅田真央の映像。誰もが技について熱弁。暗くて誰が話してるか不明。つか、なんでいまスケート? ● 全然知らない人のTwitterでも、その人の「ふぁぼりかた」を見ると、その人の傾向がだいたいわかるぜっていうあたりを、紐づきは分析しつつスレドも追いーの、構文分析含めーの、データマイニングしーので、なんか出来そーな仕様がちらっと浮かんだけど、眠いのでメモ。気が向いたらまた考える。 ● 日本は販売市場として見捨てられた…という事実がここにある。出展を見送るメーカー・ブランドの多いことったら、スカスカじゃん!って感じ。Y3がサッカーボールを作るとこうなる。いっこ欲しいなぁ。「Y-3 Spring/Summer 2009 Collection Accessories」。 ● 「世界の最悪な独裁者ベスト20」。なんか中国と北朝鮮とアメリカに噛み付いてる数人以外、ほとんど知らない。独裁者の前に国でさえ知らないとこだらけ…。日本の新聞に頼ってると、やっぱダメなんだな…。 ● んだこのサイト。「コンセプト」ってところのコンセプトが、文字がちっこくて読めねーよ。最近こんなクソデザインばっかだな。伝えなきゃならん優先度をちゃんと考えて作ってると思えん…。「日産フェアレディZ」。 ● さいきん疲れると、ふとアクセスして気分を変えてるサイト。「ボケてβ」。


■3月26日: ● 夢日記(徹夜明けのソファちょい寝)。大阪の阿倍野あたり(たぶん)の古い材木屋でモードの撮影してる。広々した空間に満ちる木の香り。縦に何本も立てかけられた材木が天を遮るシルエットがクール。しかしなぜか終わってから「銭湯いこ」ということに…。この支離滅裂さは何なんだろうか…。 ● なんかむっちゃ寒いんですけど。ってテレビ見たら天気予報で「今日は関東地方でも雪が降るところがあります」ってマジすか…。 ● 朝の地上波のテレビ番組って、同じコンテンツを何度も何度も、ずーっと同じニュースを繰り返すのね…。侍ジャパン帰国、藤原紀香、テポドン、民主党。この四つを、どのチャンネルも繰り返してる。うざー。 ● こんなあたりまえのことが話題にるってコトは、このあたりまえを知らない人がいっぱいいて「なるー」とか言いながらクソなもんを作ってるのが実態ってわけか。何がヒミツやねん、何年も前にケリついた話やろがな。「情報摂取の変化のヒミツ」。 ● げげげ!アースアワーに日本が加わってないじゃんよ。つか日本のWWFってなにやってんの?って感じやな。「Earth Hour」。 ● アルマジロの赤ちゃん!めっちゃ可愛いぃぃぃー! ● ミサイル迎撃を「当たるわけない」と発言し、外交切り札のひとつをドブに捨てて国を危険に晒した政府筋ってのは、鴻池官房副長官らすい。漆間さんとか、この馬鹿とか、官僚の縦割り純粋培養の老弊害がここまで来るとさすがに見過ごせんなぁ…。 ● うがー!友達のカメラマンんとこの若い子が独立するのらしく、「新しい事務所の名前はどんなのがいいでしょうね。佐藤さんのサムライとかかっこいいし、やっぱり日本的なのがいいなって思ってるんですけど」って聞かれたとき、真っ先にアタマを過ぎったのが「もりそば」(言わなかったけど)。とほほ。 ● またFlash使う意味がないサイトだ…。結局提供できる情報形態がPDFでしかないのになぜFlashで別窓の必要がある?さらに使いにくいPapervision3D。本体にあるサイトのコンテンツのほうが全然理解できる。3Dっぽい「いんたーふぇいすー」が見せたいってことなんか…。何がしたいのか僕にはさっぱり理解できん。「三菱電機「技術に驚き」新聞広告 AD MUSEUM」。

■3月27日: ● 夢日記。伊丹十三さんに怒鳴られてる。怖いぐらいに細かい指示が矢継ぎ早に飛ぶ。なんか必死。向こうに緒方拳がいる(野獣刑事の頃の若さ)…。何で?俺は俳優なの?でも映画じゃなく先日のヤクザ版の別バージョンぽさもある。とにかく朝起きたら身体がみしみし痛かった。かなり頑張ったらしい(謎)。 ● 北朝鮮いい加減にしろやって思うけど、もし金正日体制が崩れて統制破綻したら、無数の難民がどどーっと溢れ出て、日本にも船で押し寄せて佐渡島とかに大量上陸とか…ぞっとする。どうせ感情論で助けろとかになって、でも治安悪化だの伝染病だので住民大騒ぎとか…。そう考えると外交も違って見えるな。 ● メモ。「Twitterをもっと便利に--拡張アプリケーション32種」。知ってるのも知らなかったのもいっぱい。もっと色々と2バイトが通るといいのにね。● 今夜は僕んちでの定例鍋会だった。面子は極秘だけど大物揃い。今日の鍋は「筍」をいかに堪能するかというテーマで満喫満腹。鍋終了後の定例極秘情報交換は、さすがにこの不況を反映して「マジっすか」な話しばかりで全員白熱。濃いわー。痛くてキツイ話し多すぎ。でも価値生んでない奴らは仕方ないわ…。

■3月28日: ● 寒すぎだっつーの。花見どころじゃねーぞゴラ!いやまじで寒い。ほんと寒い。おなか痛くなってきた。って、ひょっとして俺て風邪ひいたんか?やべー。まじ寒い。 ● イチローに降りた神が今日は俊介に降臨したな。今日の俊介は最初から最後までずーっと光ってたぜ。

■3月29日: ● んんー。「トム・ブラウン破綻間近って噂を本人否定するも、どーよ」って感じかな。仕方ないよなー。あの服であの値段は無茶だったからなー。「Thom Browne Says He’s Not Close to Bankruptcy」。 ● twitterのアカウント偽装って、ものすごく簡単に出来ちゃうわけだけど、そこってどう対処していったらいいんだろう…。例えば今なら「kazuyo katsuma」とか登録して勝間さんに似せつつ何かのプロモを勝手にしちゃうって可能なわけじゃん…。やっぱ対策考えとかないとまずいよね。たとえばGmailのアカウントもすごく偽装しやすいわけ。それをベースに登録されーの、勝手なことやられーの。そこに知性が加わると実体が本物かどうか見定めにくいぐらいのコトって出来ちゃう(僕が本気出したらたぶんやれちゃう)よね。今後企業が活用しようって時に何が起こるか本気で考えよ…。 ● うおー。maroさんすげーな。つかmaroさんっぽいんだけど、ホントありがとうございますって感じ。足向けて寝れないっす。「PIE2009 再出撃。その2。 2009/03/28」。 ● 後ろ姿のこの角度は、子豚っぽくてなんかカワイイ。しかしこのボンベ背負ってたりとか、相当デザインに自由度が出てんだなぁ。「Honda FC Sport」。 ● なんだこいつ。いきなり「神が死んだ!」ってbAの神になにかあったかと思ってどきどきしたじゃねーかよ!ふざけたbotだなー。● 話題になってる「胎界主」の伏線の張り方だけど、映画脚本の世界から言うと「ふつーじゃねーの」って感じ。ただ、漫画の世界でコレが作れるってところが日本のコミック文化が多様なものを吸収した結果だし、それが競争力に繋がってるのは確かだとは思う。欠けてるのはプロデューサってことかな…。

■3月29日: ● なんかまた方向を間違ったインターフェイス実装に出くわした。こんだけ丁寧に「買い方」を説明されてもなぁ。分かってしまえば別段難しいわけじゃないけどさ。「Qbic E-COMMEERCE」。 ● 自分のブログのログ見て驚いたんだけど、この前書いたニコンのやつとか、他の「これいいわぁ」なエントリーの40倍とかになってる。つか全般的に「ずばり言うわよ」系のエントリーが圧倒的に読まれてる…。なんなんですかね、これって。 ● 隣で寝てるグリィが楽しい夢を見てるっぽい。だらりーんという姿勢でぐっすり寝てるんだけど、さっきから寝たまんまで何度も尻尾をぱたぱた振ってる。なんか楽しいらしい。可愛いなぁー。すっげー和む。どんな夢なんだろう…。来世は人間に生まれ変わって、みんなに楽しいことを伝えられるといいね。

■3月30日: ● この「リカちゃんパリコレリポート」のリカちゃんの擬人化した撮影、うまいなぁ…。リカちゃんのメイクとスタイリング完璧だわな。 ● おお!去年のNumeroでの影を使った写真が素晴らしかったソルヴァ・スンツボのリストをModels.comで発見したぞぃ。ヘアメイク含むクレジットが嬉しいなぁ。ソルヴァのオフィシャルサイトはないのかな…。「Solve Sundsbo」。 ● うぉぉぉ、今日、スタジオで撮影だった。すっかり忘れてたよー。今から行きますー! ● 戻ってきた。ぐったり。疲れてんのに、青山ブックセンターに寄ったのが間違い。案の定、どっさり買ってもーたがな。本は重いよ。さて、今日、撮影したものをセレクトしするところまでやるかな。 ● またまた雑誌業界のえぐぃ話。某社が30代相手のコスメビューティ誌の創刊0号を作ったけど広告入らない。練り直して第二弾も芳しくない。思い切って編集長変えて第三弾で、ようやく創刊正式発表!の日に出版社の社長からストップ。理由は年間契約の広告がゼロ。化粧品は大丈夫伝説脆くも崩れるの図。あと、前に書いた集英社の雑誌すべてで「写真のデジタル加工費は今後一切お支払いいたしません」っつー通達だけど、右に倣えで、「婦人公論」出してる中央公論社以外、講談社も角川も全部同じ通達を、写真関係の取引先に出したってさ。もう笑っちゃう。どーすんだろーね。● そういえば「しゃぶ亭」の通販が再開したってメール来てたよ。東京暮らしの関西人にとっては、かなりの朗報だと思われますんであげとく。 ● あがん。やっぱ疲れてるわ。もう寝よ。ちなみに夢日記だけど、ここんとこ夢見てないっていうか覚えてない。先週末までの納期に追い詰められた状況が多様な夢を見せてたのかって気がするぐらい納品後は夢を見ない。でもまた次々納期が目白押しなので、今夜ぐらいまた夢見る鴨。

■3月31日: ● 夢日記。超巨大なピンボールの中にいる。自分は鉄球。球に乗っているのか自分が球なのか判然としない。マットな色彩の記憶。強いスローモーション感あり。ふわりと滑走して心地良い感じの後に、跳ね返される部位が押し寄せて来て強い緊張感を味わうのが交互に続く。最後は緊張だけになって覚醒(汗)。● Marc JohnsのTwitterみつけたー。いい感じだよなー。この背景になってるのが本になる予定とのこと。マークとは関係ないけどこういった背景の使い方を学習。 ● まただ…。インターフェイスやモーションなどのカッコイイ的Flash要素が、結局コンテンツの理解を邪魔してる…。なんでこうなるのか理解できん…。「KONICA MINOLTA | NEW LIGHT, NEW LIFE.」。 ● みんなこういうのちゃんと読んでるんかなぁ…。熟読せーよ、って感じやねんけど。「Webサイト高速化の34の秘訣」。

Twitter : Mar 2009 : 03

引き続き、先週のつぶやきとメモとぼやき。やっぱりリサーチ中は呟きが多くて、クリエイティブ中は全然しゃべらないって感じだな。

■3月15日: ● G20は「日米vsヨーロッパ」の図式。んー、まずいと思う。その方向っていうか、その図式を作りたかったサルコジの、思うツボのまんまに進んでる。いやー日本企業の輸出においてヨーロッパってすっごい大事なんだよなぁ。困った状態に陥った感じがするぞ。● Facebookの改変だけど、自分の掲示板のところで、個々のエントリーを一行に畳んだりフルにして広げたりっていう機能が無くなったのが悲しいな。表示のカスタマイズが出来ないので一覧性が逆に低下したように思う。人によって色々な使い方がある場合はカスタマイズ性は残したほうがいいと学習。 ● メモ。「bit.ly」。TinyURLよりも、URISよりも短縮アドレス生成しつつ、そのリンク先のクリック率なんかも表示してくれる。こういうWebサービスって、いずれは具具なんかにお買い上げしてもらえるという前提で投資されてんのかな…。 ● 知らんかったー。パチンコの広告多すぎって感じの昨今、むっちゃ金かかってる「天才バカボン」のCMが気になって具具ったら出てきた。すげぃ回答賀茂。「バカボンは天才ですが、バカボンのパパも天才ですか?」。 ● なんかいま「探偵ナイトスクープ」やってるぜ。右端にキダタローが座ってるんだけど、紫色のディナージャケット着てる。最悪のセンス丸出しのまんまや(笑)。 ● 京都の醍醐寺。行きたいなー。あの縁側に座ってのんびりしたい…。 ● なんか祐真くんとか強の作るスタイリングディレクションって、うまい言葉が見つからないんだけど、ぶっちゃけ飽きた。いまって、ホントにこんな気分なんかなぁ…。もっと別の透明感だと思うのは俺だけかなぁ…。 ● これは便利かもー!「調整たん」。

■3月16日: ● とんでもなく美しい。思わずため息が出た…。「Map of science in the journal Nature, SEED and Discover Magazines」。

■3月17日: ● すっごい変な夢見た。SFバトルぽいの。茂出木と洋平が先鋒隊で暴れまくってる。特に洋平ガチ強い。本部で指示出してんのが阿部ちゃん(謎)。途中でトムが突然来て一撃で闘いを終わらせて帰ってくる…。どういう深層心理の反映なのかよくわからんけど、すごい明瞭な夢だった。今夜続きが見たい…。 ● えええ!こんなしょぼい装備のやつらに乗っ取られちゃったりしてたわけ?「ソマリアの海賊」。 ● なんかさ、Twitterで数百人もの人をフォローしてる人っているじゃない。その状態でリスポンスできるものなの?つか僕は無理だな。ただ単純に呟きが通り過ぎていくのを見ていて、情報収集したいだけなんかな?情報収集だけならTwitterで検索すれば済むし…。 ● あらー。小沢城本丸炎上の予感。さらにここまで擁護した民主党幹部への類焼必至ぽくて麻生さんは「うひひ」て感じだろうなぁ…。「胆沢ダム工事で談合、仕切役ゼネコンが小沢氏側の意向確認」。 ● あがん。「♪だぁ~れにも、やぁ~さしぃく、あーいにぃ いきるひとぉ~♪」…。またアニキが来た…。おれはいまリュウミンで組んだ文字を字詰めしてただけなのに…、なんで突然アニキが来るんだー。 ● 湯煮黒がジル・サンダーと契約するんだってさ。なんかすでに持ってるジルの服、全部着る気がなくなった…。つか湯煮黒の価格帯でなに作るってんだろ。 ● AKQAの「未来の獅子」コンペ。締め切りは5月4日。日本の学生たちよ!こんな賞ぐらい、かっさらってこーい!「Future Lions 2009」。 ● つかTwitterて呟いた数とかフォロワーの数ってそんなに大事かね。そんなのには何の価値も存在しないと思うけどな。どれだけ質のあることを残せているかどうかじゃないのかねぇ。それはブログもニュースも広告もプロモーションも全部同じですよ。 ● ジル・サンダー情報でユニクロの株価は880円高。午後に上昇し始めて市場が締まる直前にユニクロの企業サイトにプレスリリースがアップされる。この微妙なタイミングはIR戦略なんだろうか…。 ● わろたー。こういうやつってホントにいるからなー。「戦略的馬鹿」。 ● メルセデスのMixdPage vol25がアップ。ていうかこれが25まで続いてるってこと自体がすごいと思うわ。

■3月18日: ● 気持ちいい夢みた。昨日の闘いの続きはまったく出現しなかったわ。今朝の夢はウブドのプリ・ウランダリのプールサイドのガゼボでウトウトまどろんでる夢。バトラーがマンゴー・マッドネスを持ってきてくれるところで目が覚めた。今朝は明るく晴れたからかなぁ。またプリ・ウランダリに行きたいなぁ。 ● いや、そんなこと言うけど、自分のクライアントのCMを、実際どのテレビ番組の中に流したいと思うわけ?お笑い中心の中に流したいか?逆効果も生むでしょ。視聴率とターゲット設定が乖離してるいま、そこのフォローが重要だろって話です。と、自分の出したメールをコピペしとく。 ● どっかーん!ライトへのヒット!逆転サヨナラ!アメリカが勝ちました。大騒ぎになってます(笑)。と、なぜかTwitter上で中継した。 ● 10億円以上のボーナスもらうってのはアメリカの役員だったら普通にある話なんだけどな。注入した税金がそのまま彼らのボーナスって図式で受け取ったAIGの当該役員がただ馬鹿なだけだね。小沢さんの秘書に相談したらよかったのにと思うわ。 ● マウンドに旗立てるとかすんなって、ったく。携帯の地デジで見てたんだけど、同じように携帯で見てた人が多かったみたい。負けた瞬間は回りでスッゴい溜め息だらけ状態だったのが、舌打ち連発になったで。 ● 「Nike+ "men vs women" by 72 and Sunny」。by AKQA。前にロンドンで成功させた東西対決のパターン。 ● 普通にドメイン登録するみたいにエイリアスを取っとけばいいんじゃないっすかね。って感じで自分のブログにエイリアス入れてみるてすと。 ● げげげ、Tinyurlのエイリアスに、ひらがなで「あほです」って入れたらサイトにジャンプしたぞ(笑)。んで、そのサイトの本来のエイリアスは「46gf」。どゆこと?「あ」が「4」ってこと?なわけないよな。謎だ。 ● げげげげ!「あほです」のところに「ばかです」とエイリアス入れても同じサイトに行く!ある意味すげーのかも(笑)。 ● おもろいわー。「Synchronized Electric Face Stimulus」。


■3月19日: ● 夢日記(謎)。作業着を着て透明なアクリルでオブジェを作ってる。大きさはルーブルのピラミッド級に巨大。フランク・ゲーリーっぽいねじれ曲面を複雑に持ったドかたまり。夜は自身で発光。前に立つと世界がまったく違って見える…。つか、なんで急にアーティストになってんのかねぇ…(笑)。 ● 今日はなんか具合悪いわー。のどが微妙に痛いなと思って左の首の根っこのところを触ったら、リンパが腫れて圧迫してる模様。さらになんとなく熱っぽくて身体がダルい。単に風邪引いたのか…。夢の中のゲージツ活動で精魂尽くし切ったのか…。 ● いっちいちクドいインターフェイス。ったくウザいわな。「シネマ歌舞伎」。by Sony。 ● まじぇ!「ソニーとの携帯合弁解消を計画=スウェーデンのエリクソン-独誌報道」。 ● SXSW2009のスポンサーとしてペプシコがTwitterでキャンペーン展開中。エイリアスは「 @pepsicosxsw 」。なんかイメージしてた感じだな。もうすでにブログパーツとか使ったバイラルって古くっさーって思うもんね。 ● たた、たいむずすくえぁの看板が埋まんないよぉー!の図。NYCも相当冷え込んでるのね。 ● なんで企業の歴史を伝えるのに、見に来てるひとにミッション与えてクリアさせなきゃならんの。ユーザー馬鹿にすんなって。アホくさ度ぶっちぎり。「Nikon | ニコン 歴史発見!」。 ● なにこのトップページ。Flash使って企業のトップページ作って、こんな挙動やっちゃう感覚が理解できん。ていうかKDDIの企業サイトに来るユーザ属性とか一切無視しとんな…。「KDDI株式会社」。 ● ぐぇ!某ブランドの営業統括マネージャーが先月突然退社されたと思ったら、ある意味ガチ競合のブランドに移籍したうえ、ジャパンのジェネラルマネージャに就任っていうお知らせ。んで「また信蔵さんと組みたい」って、そんなんアリっすか。僕は両方やっていいんすか…。ありがたいけど悩ましぃ…。 ● 高田純次のTwitterって、どことなくbotっぽい…。この「どことなくbot」ってのが、なにから感じるのか、ちゃんと突き詰めておいたほうがいい気がする。

■3月20日: ● 夢日記(謎)。気持ちとして何かに焦っている。けれど自分は動いていない。暗い場所。周りの景色などは全然わからない。なんとなく冥界な感じ…。目覚めてから気づいたのは今日はお彼岸。ご先祖が呼んだのかな…と思ったので朝からお寺に行って合掌してきた。● 大輔からメールきたー! ● このストレートなコンセプトと、そのビジュアライズするところでの技術の絞込みの潔さ。すっげー気持ちいいわー。「Honda | インターナビ | INTERNAVI REALIZATION」。 ● 首のリンパの痛みが引かないので薬局でバファリン買おうとしたら消炎鎮痛効果が高いからとイブプロフェン(舌噛みそう)系の薬を薦められーの(インターム錠っていう薬)で、飲んだら効き目抜群。すげー楽。でも同時にものすごい眠気が来て1時間ぐらい見事に落ちた。コレ運転前は絶対ダメだわ。 ● うっそー。「月という引力バランスがなかったら、地球の地軸20度は維持されず、地球はぐるぐる回って極を持たない火星みたいな惑星になっていた」。地球って本当に奇跡の惑星なんだね…。 ● 「Internet Explorer 8」正式版。入れてみたけど、なんかもう終っとんな…。IE8は速攻でアンインストールしてスッキリ。話してて、ささっと人に見せるって時にはやっぱChromeだし(なんせ立ち上がりが早い)…。Operaも好きなんだけど…、便利ってとこで結局Firefoxなんかなぁ…。

■3月21日: ● 夢日記(ソファで転た寝)。小説丸ごと文章・文節・単語すべてが全部タイポグラフィされている本、という仕事に必死で打ち込んでいる。基本モノクロ。頁ごとに透かしや切り込みも使って意味とデザインの両立に格闘。読むと見るの両立。めくるというモーションなどなど。なんか疲れた。 ● なんか無性に讃岐うどんが食いたい。東京で食えないんだよね。高松は普通のうどん屋でも「うまー」だからなぁ…。醤油だけのうどん。沢蟹の唐揚げとかバリバリ食いながらの桶うどんとか…。あーなんか夢見そぅ…。明日ANA乗って高松までいくか!一杯のうどん食うのに8万円使うんか!ううーん(悩) ● 忘れないうちに今日聞いたことのメモ。バーリンホウ「80后」の下の世代(つまり70后)の消費意欲について。「80后」のメモはここ。60后から70后前半は圧倒的に「高価なもの=良いもの、有名ブランド=良いもの」を盲目的に信じていて、人から羨ましいと思われたいのが消費動機の世代。その結果、中国では偽ブランドビジネスが成長した。80后の価値観はその反動も持っている。なんかちょっと前の日本に似てるよなー。 ● うぉー。空気抜けて萎んじゃってる。「左手でサングラスを持つ金総書記」。

Twitter : Mar 2009 : 02

おっと、こっちにTwitter記録をまとめるのを忘れてたよ。Twitterはマイクロブログって言うけれど、だんだんそういう感じになってきたな。まずは第二週の呟き記録。いつものように自分の呟きから発展した会話は省略。

■3月8日: ● そっかー、地下鉄日比谷線の脱線事故から、もう9年も経ったんだ…。当時は事務所が南青山だったから日比谷線ってほとんど乗らなかったけど…。事故現場って今の事務所の近所なんだよね。亡くなった方のご冥福を心からお祈り申し上げます。この事故の詳細ビデオ。 ● Firefoxって色々タブで開けながら同時にリサーチ作業とかすると、ものすっごいメモリ食うのね。後ろでAdobe系を全部立ち上げた状態でそういうことして、コピペとかしようとすると、必ずマシンが「くるじー」って半泣きになってる。タスクマネージャ見ると「おぉ、すまんすまん」って感じ。 ● エスクァイアが休刊!まじぇ!プチじゃなくて、結構ショックかも。エスクァイアのエディトリアル好きだったなぁ。いまのうちにバックナンバー揃えなきゃ! ● ものすっごい悲しいお知らせって感じのニュース。金融破綻による景気低迷の影響で、なんとフランスでビストロが数千件つぶれて、代わりにマクドナルドが急成長してるらしい。いやだー。ただ2時間かけて昼間っからワイン飲むのはどうかと思ってたけどね…。

■3月8日: ● へー。先月の携帯電話の海外通話料金は28.000円すか。ロケ中は色々あって電話はそれなりに使ったけど、こんなもんだったのね。とにかくなかなか充電が出来ない場所ばっかだったから、僕は通話料金よりもバッテリ消費ばっか気にしてた気がする…。 ● すげー。僕のブログの検索キーワード履歴が「政府高官 だれ」がダントツになってる(笑)。やっぱみんなわかんなかったんだ。でも、調べてて「軽傷」「重傷」があって「中傷」がない(誤解が大きい)とか色々学習しますた。

■3月9日: ● OAのロゴって、タイポグラフィ的にはすんごい素直な作り方だけど、結果的にかわいいね。サイトもそのコンセプトをちゃんと踏襲してアートディレクションされてる感じ。 

■3月10日: ● たぶんいま世界で一番すごい報道写真を見せてくれるボストングローブの「Big Picture」の、オーサーブログが先週から始まってた。 ● 寛平ちゃん、いよいよ太平洋横断ゴール。無事でよかったわー。 ● のんびりランチどころじゃない話しが、いま目の前で展開されてる。縮小じゃなくてブランドそのものの維持が無理らしい。どうやら仕事が一本無くなる気配。まぁ僕は慌てるほど金額の大きい仕事じゃないからいいけど、代理店の人は真っ青になってるなぁ。 ● ロレックスすげー。やっぱ時計ってのはひとつの宇宙が詰まってるんだよ。 ● うっそー!「カーネルおじさん見つかる! 大阪・道頓堀」。おかえりなさいって感じやなー。わろてるし(笑)。 ● うほぉー。賄賂300億ですか。ケタが違うな。でも表に出せたのが300億だから実態は3兆円ぐらいだろーな(笑)。中国の地下経済ってほんとにすごいらしいよ。「中国のわいろ総額300億円に 起訴公務員は10%増」。

■3月11日: ● ドイツ語って BildverarbeitungseinheitとかBenutzeroberflächeとか、いっこいっこの単語が長すぎだよ。こりゃーグリッド変えないとハイフンだらけになってまうなぁ…。スペイン語も同じ感じだしなぁ…。六ヶ国語を同じイメージに仕上げるのは至難ですわ…。● えっぐい話。集英社の雑誌すべてで「写真のデジタル加工費は今後一切お支払いいたしません」っつー通達が回ってる。ていうかビューティとかコスメとか、それありえないでしょ。レタッチなしでビューティの編集ページ作るって無理でしょ。それ以上にカメラマンを敵に回すと余計に広告なくなるがな…。 ● 大阪の梅田新地のカーネルサンダース人形を連れ去って、さんざんもて遊んだあと、やっぱまずいなーと思って、みんなで御堂筋の電話ボックスに突っ込んで「ワシやー迎えにきてくれー」って電話したやつって、実は知り合いの知り合いなんだよね…。とにかく、やんちゃしとったよなぁ…(遠い目)。 ● 打ち合わせ終わって出て来たら、なんか雨っていうかみぞれみたいなのが降ってるんですけど…。おいら春物のカッコなんで半袖のポロにカーディガン羽織っただけだから、すっごい寒いんですけどタクシがいなーい…。

■3月12日: ● 「ノーギャラでも仕事ください」って言うひとは、プロとしての責任というものの最低限のところを放棄してるとしか思えないので、僕は彼らと飲んだりはするけれど、絶対に一緒に仕事はしません。ちょっと話はずれるけど、カメラマン、編集、企画、デザイナー、ライターといった不正規労働者(笑)が、仕事を「もらうもの」という意識を持ってる段階で終わってるですよ。仕事は「作るもの」ですからね。企画や表現を「言われたら作れる」じゃ、ただの駒ですから。 ● 昨夜はハリーが事務所に来てくれたので、久しぶりに一緒にメシ食いながら飲んだ。彼がbAに来た頃は、なにひとつ出来なかった子が、こうして独立して、仕事やクリエイティブの事を真摯に考えられるようになってる、って事にちょっと感動した。 ● 先々週だと思うんだけど、山手線の恵比寿の駅で向こう側のプラットフォームに、モデルっぽくグレーのスーツ着てどーよ系のポーズで立ってる女の子がいて、ひときわ目を引くという感じなんだけど、パンツのファスナー全開で<>みたいになってるわけ。正直、こっちが赤面した罠。 ● これ、いい記事だなー。「期待と不安を胸に世界を拓く:五十崎社中」。 ● Alexander McQueen、やっぱすごいな。今回のAW09パリコレの中でぶっちぎっとる。ったく美しすぎるで。 ● 忘れないようにRohn Meijerのサイトもメモしとく。ニール・バレットの写真とかを撮ってたの知らなかった…。つか自分の名前のドメイン持っててコンタクトがhotmailって…。まわりがシッカリしてないんだろうなぁ。 ● ツィッターもそうだけど、クラウド系のサービスって、なんかこういうブチカワイイっていうトーンが主流なのね。 ● うぉー、CNNでカーネルおじさんの呪いの話が流れてるよ!つかびっくりです。

■3月13日: ● 「うーん。なるほど。表のスレでは言えない事を、でもTwitter越しに裏でいろいろ指南する【謎】ってのもTwitterの正しい使い道かもしれない」。って表でつぶやくのが正しいTwitterのお作法な感じ【謎ナシ】。 ● 2008年の10月からやってたゲンスブールの回顧展、「GAINSBOURG 2008」が明日15日まで。行けなかったなー。でも、パリのCite de la musiqueは遠いよ。 ● 日本が設定しているコメの関税って778%!高い関税をかけてるってのは知ってたけど、数字を知らなかったわー。 ● 10億人もの貧乏人を抱えつつ、外国資本がめっきり減って相当苦しいはずなのに、中国、強気やなー。「中国首相、追加景気対策を準備 人民元切り下げ否定」。● iTuneで流しっぱなしのラジオから、ポール・マッカートニーの「ジェッツ」が流れてる。やっぱ今でもかっこいいなーって思う。このイントロっていうか掴みっていうか…。 ● 「挑戦」とか言ってる段階で宣伝会議は終わっとる。負けて当然、勝ったら凱旋みたいな前提自体がものすっごい気持ち悪いわ。「若手クリエイター、カンヌに挑戦」。

■3月14日: ● 「あの頃の飲み会」から帰ってきた。仕事が残ってるので二次会の途中で抜けてきた。久しぶりに楽しかったわー。すげー楽しかった。大輔がザンビアで生きてると聞けたのも嬉しかったし、坂和さんや功と会えたのも嬉しかった。ちゃんと話せない人も多いし、またやりたいな。 ● ザンビアってこんな場所にある国なんだー。全然わかってなかった。大輔ごめんよ。ていうかアフリカの国の配置って全然アタマに入ってないわ…。 ● なんか土砂降りの雨がガラスをバチバチ叩いてる…。僕はちょうどいいタイミングで帰ってこれたって感じかな…。台風みたいに強風が吹き荒れてるけど、残してきた仏とか洋平とか、大丈夫なんかちょっと心配だなぁ…。● 中国の一人当たりのGDP。途上国の成長過程で個人消費が一気に拡大する所得ラインとされてる3000ドルを越えた。中国としては悲願の数字。でも自由への意識も拡大するから一党体制からすると悪魔の数字でもある。にしても格差デカすぎだよ…。 ● 「ハウジングプア」だ。いま思い出した。昨夜の飲み会で出てこなかった言葉。浮浪者とか乞食って言えばいいのに…。そういえばセーヌ川ぞいのテント村が話題になったフランスには住宅省ってのがある。住宅大臣が強制退去者への段階的な保護対策を発表したり…。 ● DINファミリーにエクストラライトが追加された! ● メモ。「URIS」。TinyURLみたいにURLのカスタマイズはできないけど、とにかく短くしたいときに便利。だけど4文字って限界あるよね。足りなくなったら文字数を徐々に増やして行くってことなんかな…。 ● いま工事中の「大橋ジャンクション」って近所なんだよね。ウチから目黒川ぞいに大橋の方に向かうと、デカいのがにょきーと立ち上がってる。内側はどうなってるのかなと思ったらすごい写真リポートがあった。中でもこの鉄骨の写真はすごいわ。 ● あはは。声出して笑ってしまったー。「twitterでずっと仲良くしていた人がbotだった」。 ● 160万個っていうダントツの売れ方をしてる料理のおもちゃが面白いらしい。「こなぷん」。本物そっくりに出来て、思わず食べちゃいたくなる出来らすい。 ● バカ系の王道行ってるスザンヌって、実は「バカ」を完璧に演じてるんか?って思わされるときがある。バカが出来るぐらいに実はアタマのいい子ってことなんか?まじぇー?

Saturday, March 28, 2009

Playboy Archive

たまたまというか割と大物系が集まる昨夜のウチでの定例鍋会で、広告出稿が激減して苦境に立ってる「雑誌」というビジネスモデルを救っていくには何が必要かっていう議論があった。

広告価値のある媒体であり続けるためには読者との距離感を今までには考えられなかったほどに短くする必要がある点。月刊という「のんびり」した時間軸では「最新情報」みたいなものにはすでに価値は存在せず、そこはRSSを使ってのスピード確保が必須、というようなメディアとしての立ち位置リセットをどうするか。また、たとえばVogueの斎藤さんが試行錯誤されてきたような広告以外での雑誌ブランド価値の別ビジネスへの展開というモデル。さらに雑誌のアイデンテティとして、年代別対応型総合情報誌なのか(老舗数誌以外ほぼ瀕死。というか脳死かな)、カタログ雑誌(救急隊が色々出動したけど脈拍はどんどん低下中)なのか、スタイル雑誌(ダメなら即死)なのか、ニッチ雑誌(生命線は販路確保のため臭いケツ舐め続けで朦朧状態)を選ぶのか、そこは雑誌のオーナーである出版社の体力次第。その前に雑誌を作るというところに集う才能の使い方がそもそも…とか。

すみません。まさに雑誌というのはある意味で「なんでもアリ」なわけで、それを「どーすんねん」っていう議論自体がおこがましい議論であるのは明白なのですが、ぶっちゃけ「もったいない」わけです。つまりまだ価値を生めると僕も含めて昨夜の面子はみんな思ってるのは確かです。ただ議論の中で出てきた具体的な話は、そのままビジネスのネタばらしになってしまうので、これ以上は書けません。でもまぁ、そういう白熱した議論(でもみんな酔っ払ってるんですけどね)を経た上でってことで、この「Playboy Archive」を紹介しとく、って感じです。

このサイトを「うぉ、おっぱいデカー」っていう18禁のエロサイトと見る(それが最も正しい鑑賞姿勢だけどね)もヨシ。ストレスの少ない適時コンテンツをロードさせる技術に「どうやってんだ?」と見るもヨシ。ウィンドウサイズに合わせてのリキッドさや、マウスドラッグやクリック後での表示を「いいじゃん。真似しようぜ」って風に見るもヨシ。Playboyという雑誌のエディトリアルデザインの変遷として「すげーな」と見る(ぶっちゃけ凄いと思いますよ。グリッドの使い方も秀逸だし、カーツーンや寄稿に当てるイラストレーションもどれも一流。写真の使い方や選び方なんかもアートディレクターとしては教科書的に分析するに足りる質を持ってますからね)もヨシです。

まぁ、それぞれ自分が置かれている立ち位置に合わせてみてもらったらいいと思います。ただ僕は、先に書いたような、雑誌というメディアが今後も生き残っていくために「何をしていくべきか」というところで、このサイトは多くの啓示を与えてくれるものを持っているな、と思うので紹介します。それが何なのかは各自で考えてください(ヒントとしては「アノテーション」かな)。まぁ、何か思いついたらコメントください。ではK1観戦に戻ります。

Friday, March 27, 2009

DoCoMoどうした?

「中西元男公式ブログ | 中西元男 実験人生」の「DoCoMoどうした?」です。はい。ばりばり外出ネタですな。はてブあたりでも話題になってるのは知っていて「うぉー、先生、吼えてんなー(笑)」って思ってました。ていうか「先日受けたインタビューで、近頃発表されるロゴデザインはレベルの低いものが多すぎると思うのですが、どうお考えですか?」って、そんな聞き方するインタビュアーなんていないし(笑)とか思いつつ、ってことでリーダーでは星もつけてるんですけど、ざっと読んだだけ。んん?なに?って思ったところもあるんですが、まだ深く味わっていないのでコメントはまだ書けません。ただ、これはじっくりと深く味わうべきものであり、容易に捨てられないので(謎)エントリーしときます。あと、これ日付を見ると去年の夏のご意見なんですね。全然気づいてませんでした。かといって先生のはいちいち熱いために、他のフィードが霞んでしまうので、今もリーダーに入れようとは思わないんです。ときどきお邪魔して「はぃー」とか言ってるぐらいで勘弁してください(謎)。

Monday, March 23, 2009

Raf Simons Shoes


欲しいものが多すぎるコレットのコレクションの中でも、このラフ・シモンズの靴は特別すごい。一見プリントっぽいんだけど、えええ!これ全部刺繍!ってのに仰天しつつも、普通に美しい。欲しいなぁ。買っちゃおぅかなぁ…。

Friday, March 20, 2009

Honda | Internavi Realization


公開されたのはいつだろう。知らなかったけどすべてに秀逸。気持ちの良い浮遊感を与えつつ、ちゃんとインタラクティブにもなっている。サウンドとの見事なマッチング。微細さ。繊細なところに質を求める強さ。誰だろう、このタッチ…。佐野くんかな…。とにかくコンセプト表現がストレートに伝わってくる。久しぶりにスクリーンセーバーを入れ替えました(上に貼ったのはブログパーツ)。

●3月21日・追記:どなたかわかりませんが書き込んでくださったコメントで作られた方々がわかったので本文に打ち消しラインを追加。それと、僕がこのサイトにたどり着いたのは普通にCNETでニュースを読んでいて、ヘッダー下にちょっと不思議なバナーが貼ってあったところから。この僕がフルサイズバナーをクリックして別サイトに行くこと自体珍しいが、その上、サイトを全部見て、さらにブログに書くっていうのは、もう思い出せないほど久しぶりかもしれない。既存のメディア上であっても、コンセプトをストレート表現するクリエイティブを行えば、それはストレートに伝わるという実例なのかもしれない。いずれにしろ重要なのは「何を伝えきるのか」の絞り込み(明瞭な優先順位)というコンセプト作業ってことだ。

Thursday, March 19, 2009

カルティエ特別展「Story of...」

お口直しってわけじゃないですけど(笑)、日仏交流150周年を記念して、東京国立博物館にて「日仏交流150周年記念 特別展「Story of...」カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶」が開かれるのでエントリーしとく。

日本はもとより、海外の美術館や博物館に足を運んでも「ジュエリー」っていうカテゴリーは実はあまり触れる(じっくり鑑賞する)機会が持てない。飾ってあっても本物じゃなかったり、輝きの失せた様式美を見るだけのアンティークだったりすることも多い。そもそもジュエリーっていうのは眩いような輝きを身に纏うために存在するわけで、本来は人が身につけた状態が最も美しいというか、そういう状態を想定して作られたモノなわけだけれど、そんな大金持ちに友人はいないし、かと言って根性決めてバンドームあたりのジュエラーの呼び鈴を「じじー」って鳴らして中に入っても(どのお店もとっても上品で丁寧に扱ってはくれるけれど)僕みたいな貧乏人は簡単には2階に上げてくれないわけで(笑)、そういう意味でも職人技が生み出す本物のジュエリーの「輝き」というものを目の当たりにする稀有な機会かもしれない。

それに、僕も色々とジュエリーブランドの仕事はしてきたけど、やっぱりカルティエは別格。これは六本木の巨匠も、ウチのビルの地下のスタジオの巨匠も異口同音。それに過去からさかのぼってカルティエのブランド世界を俯瞰できるなんて、やっぱりちょっと興奮するし、ちゃんとスーツ着て見に行きたいって感じもあるかな。また、展覧会のアートディレクションが吉岡徳仁氏というのも見てみたい理由のひとつ。4月5日の日曜日には徳仁さんの講演会も開かれるとのこと。

Nikon | ニコン 歴史発見!

このブログでは、出来れば良いデザインや、練られたコミュニケーションデザインをクリップして行きたいと思っているのだが、この「Nikon | ニコン 歴史発見!」は、その正反対。ありえない低レベルに唖然とした。

これを見た直後に、Twitterで「なんで企業の歴史を伝えるのに、見に来てるひとにミッション与えてクリアさせなきゃならんの。ユーザー馬鹿にすんなって。アホくさ度ぶっちぎり」。とメモった。いま、冷静になってこのエントリーを書いてはいるが、改めて「ぶっちぎり」だと思います。だって「ニコン」ですよ。中小企業でもなく、ネットのサービスサイトでもなく、誰でも知っている伝統と歴史を誇り、十分なブランド価値を保持している企業が、こういう自滅型のコンテンツを堂々と公開してしまうことに僕は耐えられないので、警鐘を鳴らしておきたいと思います。

そもそも、自社の歴史を知りたいと思った人に「その前に、君にその素質があるか試させてもらおう」って言いますかね。なんですか。「これからミッションを与える」って。理解できません。ていうか、その高圧的な態度は「ニコン」という会社のパーソナリティなんですか?ていうか、なんですか、このパースの狂った安っぽいイラストは。「ニコンの歴史」ですよ。こんなに薄っぺらいんですか?……ていうか、って言い始めたらキリがないです。

あのですね。「歴史」というのは、ブランドにとって最大の資産なんですよ。追随しようという企業が逆立ちしても手に入らないものですから、ブランド力を競い合う場合に「歴史」は最大の武器でもあります。そういう意識を「ニコン」さん自身がもっと深めたほうがいいと思います。おそらくこのサイトを作ったというかデザインなんかを手がけた制作側の会社さんは、そういう「非常に重要な企業の資産」を扱っているんだという意識は皆無だったのでしょうし、こんなものを提案して納品しちゃうそんなクソ会社は飛ばされようが潰されようがどうでもいいんですけど、「ニコン」さんの企業価値が下がるのは見逃せません。ぶっちゃけ、このサイトは存在しないほうがいい。即時で「ありがとうございました」と掲示して、このコンテンツは撤収すべき、と僕は思います。

Wednesday, March 18, 2009

electric stimulus to face


笑えますけど立派な実験やってると思いました。ちょっと苦しそう(笑)ですけど。

Friday, March 13, 2009

Ogilvy on Recession

不況時のオグルビー」とでも言えばいいかな。広告を主軸にコミュニケーションを考えているオグルビーのこれからっていうところをまとめた戦略提案集。

リージョンごとに分かれているので読み比べたらいいと思う。量が多いので、僕もまだ全然読み込めてないけど、とりあえずクリップしとく。

こういうカタチでリリースを出すっていうのは外資系、特にアメリカの企業では普通のことなんだけど、日本の広告会社って調査データと傾向までは出すけど、それを元に「従来まではこう。これからはこう」という大きな指針を示すことがあまりない。たぶんそれは、日本の広告会社のビジネス自体が複雑な環境にあり、一方を立てれば一方が困るという多くの矛盾要因を抱えているからだと思う。ストラテジーとクリエイティブレップが、メディアバイイングと一緒になってるってコトだけでも無数の矛盾を生んじゃうわけだからね。

書けない漢字: 耄碌

昔は(っていう言い方自体が古いんだけど)、テレビとか映画とかで「このもうろくジジイ!」みたいな言い方というか台詞って、けっこう耳にした気がするんだけど最近は聞かなくなった気がします。やっぱ卑下する言葉っていうニュアンスが強いから、差別用語とか、放送禁止用語とか、そういう方向で放送しちゃいけない部類なのかな?って色々調べてみたんだけど「もうろく」って言葉自体が「ダメー!」っていうのは見つけられなかった(なんかそういうリソースがあったら教えてください)。ただ、江戸時代頃に「痴呆症(今は認知症って言うらしい。なんかややこしいな)」の状態を「耄碌した」と言ったっていう一説は出てきた。だけど、昭和で使われてた「耄碌」ってのは、もうちょっと軽いっていうか、耳が遠くて、ぽけーっとしながらニコニコしてる感じって言うのかな。それは痴呆じゃくて、もっと温かいニュアンスを持った「ボケ」た感じだったんだよな…。とりあえずそういう禁止言葉の方向性は置いておいて、そもそも「もうろく」ってのは何を意味しているのか、ってところを調べてみると、「常識ぽてち」さんの詳細解説に自分の知りたかったことが載っていた。

「もうろく」とは漢字で書くと「耄碌」になります。「耄」はおいぼれること。この「おいぼれる」も、漢字で書くと「老い耄れる」となります。つまり老いて衰えることをいいます。歳をとり、その結果思考力・記憶力などがひどく衰えて何がなんだかわからなくなることを「耄碌した」といい、自嘲したり、また他人に対して軽い侮蔑を含んで用いられる言葉です。「耄」という言葉は「老いて更に毛のように細くなる」という意味。江戸時代あたりには使われていたようで、当時は80、90歳くらいの高齢な老人をさしていいました。平均寿命が40歳から50歳くらいの時代ですから、長寿の意味もあったのではないでしょうか。耄碌の「碌」は役に立たないこと、を意味します。「碌」という字の右側の「つくり」は緑、禄、録などと同じですが、これらは皆「生きていくうえで役に立つもの」という前向きな意味があります。ところが「へん」が石の「碌」の字は、石は食べられないし、あまり役に立たない、という意味であるようです。「ろくすっぽ役に立たない」の「ろく」はこの「碌」をあてて使います。

とのこと。なるほどー。「年老いて役に立たない」って感じなわけだ。痴呆でまわりに迷惑かけるなら、さっさと死にたいんですけど、僕はどこかで「年老いて役に立たない」っていうジジイになって死にたいなって思ってるですよねー。僕の理想の死に方は「年老いて役に立たない」感じで、ちょっと手間がかかる感じになった頃、ある日「おじいちゃん、起きないよー」って言われて息絶えてる(理想はコタツ)って死に方です(笑)。うーん、どうなんだろね。「憎まれっ子世にはばかる」とも言うし「おめーは畳の上で死ねねーぞ」って言われたこともあるからなぁ…。まぁ、そういう死に方が出来るように、今後は出来るだけ徳のある生き方をして行きたいとは思っています。んで、このエントリーですけど、要は「もうろく」って漢字が書けなかったんです(最後に言うなー)。あれー、どう書くんだっけなーと思って携帯で入力してみたけど、なぜかauの携帯のFEPでは漢字に変換しなーい!マジかよー。みたいなコトで…。はい。すんません。どうせ耄碌するんだから覚えとけっちゅーの、ってことです(しょぼーん)。

Gris : 3歳

一昨日の3月11日。ウチの子が3歳になりました。名前は「グリィ」。イタグレの女の子で、名前はフランス語で灰色の意味です。生まれは群馬の蕎麦屋の子で、兄弟の中でいちばんマヌケな子でしたが、いちばん綺麗な目をしていました。生まれて3ヶ月になるちょっと前ぐらいの、手のひらに乗るぐらいの大きさで、びっくりするほどチビな感じでウチに来ました(右下の写真は生後4ヶ月ぐらい。片手ぐらいの大きさでした。まだ鼻も伸びきっていないので丸顔の赤ん坊っぽい感じの頃です)。3歳になって、大きくはなったんですが、やっぱりチビ。散歩している最中に、他のイタグレに出会うと子供のように見えてしまいます。

イタリアン・グレーハウンドという犬種は、基本的に排他的というか気位の高い犬で、あまり人懐っこい感じの犬ではないとされているのですが、ウチのグリィは全然違って、どんな人にも積極的にコミュニケーションを取ろうとします。当然なのかもしれませんが、一度でも「ヨシヨシ」してもらった人は見事に全員覚えてますし、二年ぶりぐらいに「グリィ、ひさしぶりー」みたいな時でも、ちゃんとわかってて嬉しくて仕方ないって感じの子です。普段はいつも僕の横で丸まって寝てます。僕が忙しいときは邪魔しないし「よっしゃー、終わったどー」とか僕が言うと、ぴょこんと起きて、ぺろぺろ舐めて褒めてくれたり…。まぁ僕にとっては、いいパートナーって感じです。

この3年で一番大きな出来事は、やっぱり右前足の骨折でした。グリィが骨折したとき、僕はフランスに撮影のために出張していて、海外に出ている間は長期で預かってもらっていたわけですが、その預かってもらっていたお店で骨折しました。預かってもらっていたお店は、昼間は短期の預かりやトリミングなどで色々な犬が来るために、グリィ的にはどうやら毎日がむちゃくちゃ楽しかったらしく、毎日毎日、遊びすぎっていうぐらいにはしゃいでたみたいです。その結果、はしゃぎすぎてソファからフローリングの床に飛び降りた瞬間に、着地で足がすべって「ぐぎっ」と右手首の上を骨折しました。その連絡を受けたときは、僕はちょうどパリで撮影の段取りを始めたところで、サンジェルマンのホテルで「明日はここを撮ろうか」とか言ってる最中に携帯に「骨折した」と電話がありました。もう撮影とか全部ほったらかして日本に帰ろうかとも思いましたが、アートディレクターとしての責任もあり、誰かに頼むと言うわけにも行かず、とりあえず近所の病院ですぐに手術をしてもらって痛みのない状態にしてやってくれと頼みました。

フランスから帰国したその日に、すぐに病院に行ってレントゲンとかを見せてもらいながらインフォームしてもらったんですが、どう考えても完全な手術とは思えず、その獣医の説明には納得できませんでした。家に帰ってから、めちゃくちゃ気合いれて検索しまくって、磯子にある「ここが最高!」という病院があるらしい、というのを見つけ、すぐに電話して、セカンドオピニオンということで診察してもらいました。そうしたら、その改めて診断してくださった獣医さんが、顔色変えて「この状態は、かなりまずいです」と言うわけです。診断としては「感染症を起こす一歩手前の状況で、ヘタすると骨までボロボロになって、一生、真っ直ぐ歩くことも出来ない可能性が高い」という状態でした。パリから帰ってきた直後に最初に手術した病院に行ったときに感じた「これがベストではないんじゃないか…」という質問も色々して、その答えが、ずべて「やっぱりいい加減だったんだ」というコトがハッキリした感じだったので、その日のうちに最初の手術の時に入れられたワイヤーを抜き、傷口を完全に消毒しつつ抗生物質を投与するっていう緊急手術をしてもらい、そのまま入院。そのあとグリイの骨に合ったプレートをわざわざ作るのに一週間。それを使って骨を完全に固定する手術。そしてギブスで歩けるようになるまで…、と、約一ヶ月かかって退院。何度も痛い思いをさせる結果となりましたが、おかげで約半年で元気に走り回れる状態に回復。今日、グリィが元気に走り回っている姿を見ると、がんばって二度の手術に耐えてくれ、と決断して良かったなと思います。イタグレと暮らそうと思っている方は、ホントに骨折に気をつけてくださいね。

●追記:ちなみに再手術をお願いして完治させてくださった病院は、「みなとよこはま動物病院(旧 永岡犬猫病院) 磯子センター病院」です。日本中の獣医さんから「もう駄目だと思う」と言われたような犬たちが、この病院に来て手術を受けたり治療してもらったりしている、という噂でしたが、グリィが入院している間に、そういう感じで通院しているという飼い主さんから数多く話を聞きましたし、実際にニコニコしながら生還していく飼い主さんと犬の姿を沢山見ました。この病院の設備は完璧と言ってもいいと思います。どの先生もとても温かい方々ですし、高い評価を受けるだけの経験と技術を持っていると感じました。手術も主・副の両先生に加えて、麻酔医まで入ってのオペ。さらに、そのすべてをすぐ隣でモニター出来るなど、とにかく安心させてくださいます。近所の犬猫病院では手に負えないような状態になったときは、この病院で診察してもらうと、きっと光明が見えると思います。

Thursday, March 12, 2009

Social Suicide

あっち(どっち)でマックイーンがギザいけてるって話からサイモンの話になって、まぁ流れとしては正しいわけなんですけど、こっちにはサイモンのブランドってことで「Social Suicide」をクリップしておく、って感じ。

サイトをキャプチャーするのに、このページを選んだのは、「女王」っていうロンドンのクリエイターにとって絶対に外せないお題のところのサイモンの答えだから。ぶっちゃけ、このジャケット欲しいもんね。ヴィヴィアンはもうセレブ好きな婆ぁになってもーたし、ゴルチエはもう言うことないしってあたりで、マックイーンやサイモンあたりにこういう血が流れ続けてるってことがうれしいというかホッとするというか。まぁそんな感じ(ガリアーノは変わんないね)。

Dsquared2

Dsquared2」のキャンペーン。なんかイタリアン・ヴォーグっぽいっていうか、スティブン・マイゼルっぽいなーと思ったら、やっぱりそうだった。彼が広告として作った写真を見るの久しぶり。リンダとナオミも久しぶりっていうかお元気でなによりですって感じ。

だけどさ、「もう過去のひとたち」とされている彼らの仕事だけど、この完成度はなによ。アイウェアの写真の構図なんかは動かしようのない完璧さを漂わせている。サイトにあるパープルで彩られたRohn Meijerの写真まで、ブルース・ウェバーの写真を連想しちゃう僕ってのは、やっぱオッサンなんだよなー。

Future Vision 2019

<a href="http://video.msn.com/?mkt=en-GB&playlist=videoByUuids:uuids:a517b260-bb6b-48b9-87ac-8e2743a28ec5&showPlaylist=true&from=shared" target="_new" title="Future Vision Montage">Video: Future Vision Montage</a>
とりあえず貼っとく。コメントはまたあとで。

Monday, March 09, 2009

Armani Jeans

Armani Jeansのサイトに新作のプロモーションがアップされた。技術的にフルパノラマの映像っていう新たな試みのために、すっごいローディングに時間かかるけど、AJの世界観とはこれぞ!って感じ。興味深いのはどれもAJ的に正しいスタイリングになってるところ。湯煮黒とかには存在しない世界観の表現。しかしこの映像のフルパノラマってのは新しい経験だな。ずっと後ろ向きに見ることも出来るし、ぐるぐる回しながら映像を見ることも出来る。パノラマという効果を相当考えた上で、このロケーションの選択と、モデルたちへのディレクションがある、ってことがよくわかる。「Armani Jeans: Take control of your style」。制作はサッチサッチ。詳細クレジットは以下。Advertising Agency: Saatchi & Saatchi, Rome, Italy | Creative Directors: Alessandro Orlandi, Agostino Toscana | Art Director: Alessandro Orlandi | Copywriter: Antonio Di Battista | Account Services: Carlo Noseda, Silvio Meazza, Carola Canossi, Lavinia Marzotto | Agency producer: Jessica Ferguson | Production: Immersive Media | Director: Alessandro Cattaneo | Music: Stefano Lupo | Web Developing: Logicweb

Sunday, March 08, 2009

イラク国立博物館・再開

一週間ぐらい前に、バグダッドのイラク国立美術館が再開したという素晴らしいニュースが全世界に流れた。そのニュースに触れた直後に、僕なりに、かなり時間をかけて検索したけれど、イラク国立博物館のサイトを見つけ出すことができなかった(現時点でもWikipediaでは以前のサイトにリンクが張られたままだ)のだが、今日、ようやく再開した「イラク国立博物館」のサイトをみつけた。archive.orgで見てみてもまだ履歴が残っていないので、サイトは公開されたばかりではないだろうか。とにかくイラク戦争でフセイン政権が崩壊した後、無政府状態になった時期に、文化財の多くが略奪されたという、危機的な状況に陥ったというニュースが2003年の4月頃に流れて胸を痛めていた。その時から6年を経て再開できたことを、心から祝福したい。

Saturday, March 07, 2009

Twitter : Mar 2009 : 01

マザーボード交換でPCが戻ってきてくれたタイミングが、ちょうど取り掛かっていた印刷物の最終工程に入る直前だったので、いつも通りのスピードでクリエイティブを遂行することが出来たのは幸運だった。とはいえ、なんだかんだで忙しいのは続いてる。そんな中でのTwitterを、いつものように収録(会話となっているものは相手もいることなので除外)。

■3月1日: ● うぇぇー。写真家の稲越功一さんが亡くなったとの知らせ。びっくり。肺ガンだったそうだ。さらに癌と宣告されてから入退院を繰り返しつつ1年半も仕事を続けられていたとのこと。いつもお洒落にキメながらも、目だけは常に「美しい光景」を求めてらっしゃった…。心よりご冥福をお祈りします。 ● おぉ、寛平ちゃん、とうとうロサンジェルスまで1000マイルを切ったよ。しかしヨットで太平洋を横断するっていうのを、毎日こうも詳細にリポート出来るってすごい事だよな。 ● うらやましい話だなぁ。日本も法人税を下げて欲しい。法人税まじ高すぎですよ。「法人減税、法の抜け穴ふさげば可能=米大統領」。

■3月2日: ● ずっと集中し続けてたからか、かなり疲れた。むっちゃ忙しいわ。やらなきゃいけないこと多すぎで泣きそう。この週末もずっとデザインし続けて、かなり色々とカタチに出来たけど、まだまだ作るものが目白押し。がんばれー! ● わはは。「『お前の国の経済閣僚は寝てても勤まるんだ』と嫌味を言われる。いや、寝てたのがバレたから辞任したんだが」。by 切込隊長。 ● あかんあかん。ニュースとか読んだり、遊んでる場合ぢゃないわな。仕事しましょう。はい。がんばります、ってことでまた深いところに潜ります。

■3月3日: ● とりあえず今日の納品、おわったどー。ちゅかれた。ちょーちゅかれた。こんなに長時間集中し続けたのはホント久しぶり。何時間やってたんだろ。徹夜するとは思わんかったけど、やれば出来るもんだな。 ● わかってないなー。デジタルがなんでも実現すると思い込んでるバカが出たよ。つか無理ですって。PhotoshopでCMYK変換すれば、そのままの色で印刷が上がってくるわけないです。 100%不可能。色校の問題じゃないです。RGBからCMYKに変換するカーヴを製版と詰めない限り無理です。 ● 雪が降るっていう天気予報だったけど、なんか小雨のままで雪になる感じじゃないなぁ。今夜寝て、明日の朝に起きたら一面銀世界って感じだったらちょっとうれしいかも。隣家の取り壊しも終わって、いまは更地だから、そこに積もってくれると綺麗かもしれない。早起きして写真でも撮るかな。

■3月4日: ● 「ホワイトハウス(West Wing)」シリーズが大好き。たぶん世界で最も多忙な大統領補佐官たちのドラマだから、当然、目が回る速度で毎回話しが進んでいく。だけど精緻な人格表現の脚本と、完璧なストーリーテリング構成で、必ず何かを胸に残す…。こういう完成度を自分としても目指したい…。

■3月5日: ● 友だちのロウリィが映画を撮りました。監督と脚本は大鶴義丹さんで、ロウリィは撮影監督です。バイク好きならではの映像満載のロードムービーです。ホームページが出来たので、よかったら見てあげてください(ぺこり)。「私のなかの8ミリ」 ● なんか稚拙な作りのChris Headsのサイトだけど、写真はもう最高にかっこいい。ホントに素晴らしい。今の気分を撮ってるなぁ。ぱちぱち。 ● 市区町村別の人口動態統計を厚生労働省が発表。出生率の最下位は東京都目黒区の0.74って、うそー!まじですか。ていうかウチの近所ってガキだらけなんですけどね。単にウチが小学校と公園にはさまれた場所だからってことなのか…。 ● 「完成度の高いユーザーエクスペリエンスを実現するためには」。本間さんが事業開発視点から整理されている。こういう横断的な議論が出来る思考を持つ人が日本の企業に少ないと感じてたのでちょっとうれしかった。

■3月6日: ● 「タクシー割安運賃ピンチ メーター承認に国の壁」。民間の努力を潰す官僚が、いかにバカで無責任で身勝手かを象徴してる話だ。こういうの、無性に腹たつわー。 ● バニオ!YogiYamamotoとかKenzzoと同じタイプだ(笑)。中国っぽいなぁー。 ● 友達のお姉さんが今日、乳がんの手術を受けるので、無事に終わることを祈る。

■3月7日: ● 先月の携帯のパケット通信料が約7万円。まじぇー!って思ったら「ダブル定額」だから5000円弱の定額料金だけでいいらしい。つか、すごい値引きだよね。今まで料金とか全然気にしてなかったけど、定価のパケット料ってのは、すでに破綻してるってことだよね。 ● これ欲しい!「ON AIR Wrist Watch」。 ● アメリカの雇用統計出たね。毎月60万人ぐらいづつ失業してる計算になるのかな。十分すごい数字だけど、これから先も企業の雇用調整の流れってまだまだ止まらないから、ますます経済が不安定になるのが確定ってことかぁ…。

福沢諭吉の言葉

独立の気力のない者は必ず人に依頼する。人に依頼する者は必ず人を恐れる。人を恐れるものは必ず人にへつらう。そして人にへつらうことによって、時に悪事をなすことになる。独立心の欠如が結果として、不自由と不平等を生み出す。学ぶことの目的は、まずは独立心の涵養である」。

福沢諭吉さんの言葉です。深い言葉です。今の社会状況を変えていく指針ともなる重い言葉であると同時に、自分を取り巻く環境を見る上でも明快な視座を指し示しているように感じます。さらに、この言葉を、日々の自分の暮らし方や、仕事に向かう姿勢として、という風に置き換えて受け止めても、数々のことに気づける。真理を突いた言葉ということですね。胸に刻んでおこうと思います。

Friday, March 06, 2009

政府高官ってだれ?

なんか、政府高官が西松建設の違法献金事件について「自民党側は立件できないと思う」と語ったことに、民主党の鳩山由紀夫幹事長が「検察側と政府筋の出来レースがある」とか言って物議をかもしてるわけですが、そもそも「政府高官」って誰?そういう言い方ってなに?って思ったので具具ってみたところ、「政府高官」ってのはどこかの省庁の局長らしい。そのほか、いろいろ出てきたのでメモ。ったくわけわかんないね…。
  • 「政府首脳」 : 官房長官。
  • 「政府筋」 : 内閣官房副長官。
  • 「党首脳」 : 幹事長か総務会長。
  • 「外務省首脳」 : 事務次官。
  • 「政府高官」 : 各省庁の局長。(今回は官房副長官らしい)
  • 「~省筋」 : 各省庁の局長以下。
  • 「幹部」 : 中央官庁の局長。
  • 「権威筋」 : 当該問題の決定権を持つ人。
  • 「消息筋」 : 当該問題を解析できる専門家。
  • 「国名消息筋」 : 在日大使。

Thursday, March 05, 2009

Chris Heads

ちょっと忙しいのでエントリーだけ作っとく。後ほどまた書きます。というかまだ忙しいので、とりあえず「クリスの写真はかっこいい」。以上。終わり。って感じではありますが、まぁ要点だけ言うと、クリスの写真はまさにファッション写真で、彼は今の時代の気分を映し出せる稀有な存在かと思います。

ちなみに業界でもファッション写真っていうのを「服を着たモデルを撮った写真」って思い込んでるオタな人が結構いますが、そういう風に分類する時代って半世紀ぐらい前に終わってるってことを認識してどうぞ絶望してください。ブロドヴィッチがアヴェドンを使って具体的に示したところあたりからファッションっていう言葉の定義と、その表現の模索は今日までずーっと続いてるわけで、そのあたりの不勉強も深く反省してください。

んで、そういう余談をつらつら書いてる時間がないので、クリスの話に戻りますが、アートディレクターとして彼のサイトで「おぉ!」という感じで見たところはどこかと言うと、「STORIES」というところ。エディトリアルとしての構成が出ているわけですが、このグランスな見せ方から、彼が何を考えて、どういうテーマを個々のシリーズに与えようとしたのか、さらにその中でどの服をどうスタイリングしようとしたのか、さらに写真として、どういうトーンやタッチに仕上げようとしたのか、そういう、表現すべてをコントロールしようとするところに「稀有」な才能を感じるなーってあたりを味わってもらえるといいかな、と。

victor magazine

New edition of Victor Online – every month

In the future, a new free Victor Online magazine will appear every month. Just like the printed version you will find news, updated equipment articles and inspiration from the world best photographers. In this issue you can meet former Hasselblad Masters photographer Marco Groob and award winning photographer Joel Meyerowitz – see you on Victor Online.

ハッセルからニュースレターが来た。その中で「ハッセルブラッドが出版している「victor」マガジンが、これからは毎月オンラインでも読めるようになりますんで、どーぞよろしく。今月はマルコ・グロブの写真をフィーチャーしてまーす(メールではGroobになってるけどGrobのタイポだね)」っていうリリースがあって、「おぉ!」ってことで、さっそく見たんだけど、ホントに雑誌一冊、まるごとそのまんまFlashで実装されてて「すごいじゃん」と思った。まんま度合いはHPとかEPSONの広告まで全部そのままだから100%という潔さ(これはこれで広告価値は維持してる)。で、これはこれでいいんじゃないかなと思った(このマガジンを見るには、まずはvictorのログイン画面にアクセスして、Registor nowのところで自分のメールアドレスを入力。それで複数のフローを経由すればすぐ見れます)。

「これはこれで」という意味だけど、これまで、こういうプロモーションとして作られるコンテンツをWebに置く場合って、元のエディトリアルを解体して「Flash化するとこういう感じ。どうですか?」みたいな作られかたが多かったように思うんだけど、この「victor」のように、元々のエディトリアルデザインの完成度が高い場合は、変に解体してFlash化してどことなく似て非なるものを作るよりも、そのまんまを見せたほうが世界観が失われないんだな、と思ったわけです。そのまんまならPDFでいいじゃん、という意見もあるかもしれないけれど、web上でのPDFというのは、単に雑誌やカタログという「モノ」として完結したものとしてしかWeb上では存在していないわけで、この「victor」のようにグローバルメニューをつけたりというようなWeb本来の状態とは別の次元の話なわけですね。その意味では、この「victor」のFlash化は、拡大して十分な解像度で見ることも出来るように作られているわけで(とりあえず上のサムネイル写真をクリックして見てもらえばわかります)、Flashを使うからこそ出来る「機能」というところを逸脱しない「賢い使われ方」のひとつの見本とも言える気がします。

また、この「victor」マガジンのサイトの作られ方って、「誰にでも」みたいなアクセシビリティ概念とか関係ナシで、とにかくハッセルブラッドというプロフェッショナルな道具を使うであろう人たちのネットワークやコンピュータの環境に、ずばり合わせた作り方になっているところも潔くていい感じに思います。まぁ、定期購読してる「victor」の「あのーちょっと本棚に入らないんですけどぉ」っていう大きなサイズの印刷版は、それはそれでモノとして楽しむとして、いずれにしてもWeb上のコンテンツっていうものがFlashでかっこいいとかどうとか、もうホントにどーでもよくて、そういうことではなく、ちゃんと見るに値するだけの「質」ってものをコンテンツ自体が持っているかどうかっていうことが、何よりも重要だってことを、改めて再確認した感じです(このコンテンツの「テクノロジー」のところなんかはホントに読むに値するだけのコンテンツだもんね)。

Wednesday, March 04, 2009

私のなかの8ミリ


友だちのローランド桐島くんが映画を撮りました。「私のなかの8ミリ」という映画です。映画を撮ったと言っても彼が監督を務めたわけではなく、監督と脚本は大鶴義丹さんで、ロウリィは撮影監督です。とはいえ「撮影」と「撮影監督」とでは担うものがまったく違うので、細かいことですが、僕としては「ロウリィが映画を撮りました」と言ってもいいと思っています。映画は、バイク好きならではの映像満載のロードムービーとのこと(ロウリィはパリダカにバイクで参戦したほどのバイク・フリークです)。彼がバイクというシンプルな乗り物に跨っているときに、全身で感じているものが映像としてきっと描かれていると思うので、映画館で見るのがとても楽しみです。ロウリィのことだから映像自体もファッションになってると思うし、そこも楽しみです。ホームページが出来たとのことなので、よかったら見てあげてください(ぺこり)。
「私のなかの8ミリ」 http://my-8mm.com/

Kyle Lambert


写真をスキャンして、それを元にPhotoshopのフィルターでいじったり、指先ツールでねじったりしただけなのに「デジタルアートです」とか言ってるバカってPhotoshopが3.0ぐらいまでって結構いたんだよね。さすがに最近はそういう人もみかけなくなった。でも増えてるのは変なリアリティ調子のレタッチしまくりのひと。そもそも、レンタルポジとか、どこかからクリップしてきた素材の寄せ集めだったり、ちゃんと自分なりの写真を撮っていないのに、そういう素材を一生懸命Photoshopで色々いじってオリジナリティを出そうとするっていう意味不明の芸術活動が増えているような感じがしていてすごく気持ち悪い。カメラマンなんかも「デジタルが主流だ!」ってことで、スタジオで写真を撮ったあと同じようにPhotoshopで描こうとしてるアホが増えてる。つーか、元の写真が駄目なものを、いくらいじくり回しても、なんにも生まれないっていうことに気づけないぐらいの才能しかないんだから、仕方ないといえば仕方ないんだけれど。まぁ、そんなヲタどもは、このカイル・ランバートのドローイングのプロセスを見て、是非とも挫折というか絶望っていうものを感じて欲しい。この動画にあるドローイングが完成した状態も見れるカイルの作品が置かれているオフィシャルサイトはこちら。Kyle Lambert Portfolio

Tuesday, March 03, 2009

大吟醸・福井信蔵

僕の誕生日のお祝いに、ちょっと重めの縦長の箱が届きました(贈ってくださったのは名前を出すと「あぁ、あの人」という方なんですが実名は伏せておきます)。なんだろう、と思って包装紙を開けてみると、「大吟醸」の文字。おぉ、日本酒を送ってくださったんだーと思って箱を開けたら、ずがぁーん(笑)。びっくりしました。すごくないですか、これ。僕の名前のお酒ですよ。これは記録しなきゃー!と思って、速攻で写真撮りました。うれしかったです。ありがとうございました。んで、このプレゼントが届いたのは2月26日で、この日は恒例というか月例の鍋会の日だったので、沢山の来客がありました。もちろん大吟醸を下さった某氏も来られたのでお礼を言いつつ、親友からはドンペリのヴィンテージをもらったり(おいしかったー!)、みんなで祝ってくださいました。バースディケーキも、タルト仕立てとショートケーキ仕立ての2種類も用意されてて(それぞれ結構な大きさだったな)、5本づつ立てられたロウソクを吹き消したりで、ちょっとじーんとしてしまいました。ありがとうございました。んで、話を大吟醸に戻しますが、飲みましたよ。みんなで。鍋会のメニューが牡蠣だったので、料理とも合って、大変おいしくいただきました。「50歳になると、こんなにうれしいことがあるんだね。オッサンになるっていうのも悪くないなー(笑)」って思いました。その夜は、ビールで乾杯して、シャンペンは飲むわ、にごり系の日本酒は飲むわ、この大吟醸・福井信蔵も飲むわで、すっごく酔っ払いました。でも翌朝から今日までものすごく働きました。エントリーを残しておこうと思いつつ、撮影から戻ってきてから、ずっと忙しくしてました。この3日間ぐらいは久しぶりにフルパワーでデザインしまくってました。今日それらを納品し、ちょっとだけひと息つける状態になったのでエントリーしておきます。明日からもまた忙しいけど頑張ります。

Saturday, February 28, 2009

Twitter : Feb 2009 : 02

赤道近くでの撮影から戻ってきた途端に、いきなりコンピュータが「ぷちゅーん」と死亡したり、日本との寒暖差に耐え切れずで風邪ひいたり、体調悪いまま巨匠相手のスタジオ撮影にクタクタになったりしてる間に、日本の経済は中川大臣という稀代の酒飲みのお陰で大きく動いて、円はどんどん安くなるわ、株価は底なしにサゲるわで、円高で泣いたクライアントたちの複雑な気持ちに思いを馳せつつ、気がついたら50歳になってたわな、っていうこの10日間ぐらいの記録を、いつものようにTwitterのコピペで再現。本当に忙しい状態なのに、自分を忙しいとしないように、しないようにしてる感じが、ちょっと痛々しくも笑える。

■2月18日: ● 普通どこの国でも予算審議を行っている最中、それもこの状況での景気対策+財務関連という状況で「担当大臣が辞任」ってニュースが流れたら、株価は大きく変動するよね。ガイトナーだったら大事だよね。しかし昨日の日本市場は中川辞任を完全に無視した推移。政治不信ここに極まれり…だな。 ● ふひー。昼休みの気分転換に、村上春樹のイスラエル賞でのスピーチを翻訳してみた。思ってたより手間取って昼休みを丸々使ってしまったが勉強になったな。 ● ほらね。GMとクライスラーが、さらに2兆円恵んでくれって言い出した。歴史的に見ても国が特定企業に金出して再建できた例はないのにブッシュが押し切って恵んだわけで、オバマさん的には切りたい話だと思うなぁ。 ● 「総額72兆円、米景気対策法成立」だってさ。超うらやましい。世界で最初に経済を立て直すと豪語した麻生さんは就任4ヶ月経ったけど一銭も予算動かせてないんだぜ。野党も無意味な責任追及ばかり。ホント日本の政治には失望させられるわ。 ● オバマ大統領が議会を通過した72兆円の景気対策法案に署名した直後、NYダウはマイナス264ドルに反応。マーケットが「もっとやれ」と求めてる。ていうか、こういう感じで政治に市場の意思が呼応すんのが普通。日本は政治を無視。極端だよな。 ● そういえば海外でCNNなどで見たニコンの一眼レフのCMが「家族みんなで簡単キレイ」っていう作りで違和感を覚えた。登場するのもシンガポールとインドとイスラエルの家族。そういう国で売りたい気持ちは理解するが、グローバルなイメージとの乖離が大きくて気になった。あとで絶対苦労すると思う。

■2月19日: ● うわー。パリで日本のビジュアル系がフィーチャーされてるってのは聞いてたけど、実際に見ると違和感あるなー。こういうのが加速すると、ラデュレとかでゴスロリとか座ってる可能性あるわけで、うわー絶対に見たくない景色だなぁ…。Comment je fais ? ● 今回の撮影、全部で5334カット。撮ったなー。当然全部RAWで撮ってるから45.7ギガもある。さーて、まずはセレクト。そのあと現像。これまた集中しなきゃ…。 ● 風邪引いた。のどが痛い。咳も出まくりで、昨夜は全然寝れなかった。真夏の場所から日本に帰ってきての寒暖差を甘く見たのと、溜まった疲れが原因と思われる。どんなに熱が出ても今は倒れてられない…ってところが辛いなぁ。 ● ありえない…。パソコンが死んだ。まったく予兆を示さぬまま「ぷちゅーん」っていう突然死…。つかマジですか…。いま死なれるとかなりヤバいんですけど…。

■2月20日: ● 作業データは全部外部ディスクにミラーしてあるので、とりあえず作業マシンをノートブックに移行してみる。InDesignを立ち上げて、文字組みしたりEPSを貼り込んだりと、広告のレイアウト作業ってのをノートブックで初めてやったけど、案外動くもんだ…。こういうのもクラウドに移行できるといいんだけどなー。 ● エディトリアル90ページのレイアウト。けっこう大変かなって思ってたけど、写真を選んでいる時に、アタマでイメージしてた通りに組んでみたら結構うまう収まった。だけど、さすがにこのPCでは、確認のためにPDFを吐き出すのに時間がかかるなぁ。たぶん250MBぐらいの書き出しか…。 ● なんでかな。90ページ構成ぐらいなのにアタマの中が混乱してる。昔は200ページぐらいのエディトリアルはだーっとラフ描いて悩まず作れてたのになぁ。複数やってるからかな。能力の下方修正せなあかんかなぁ。まずは54ページ分まで出来た。72ページまで出来ると後が楽になるから、もう一息。 ● げげ。GM傘下のサーブが経営破綻だと。GMの金融支援要求をスウェーデン政府が蹴ったらしい。そりゃ認めんわな。しかしこうして実際に潰れ始めると心理面で影響大きいな。あそこは大丈夫なんか…っていう目線になるもんな。

■2月21日: ● うわっ「中国が外国人のチベット訪問を全面禁止」だって。ついこの前、外国人ジャーナリストが解禁になったというニュースがあったから、今の忙しい状態を乗り越えたら行こうと思ってたのになぁ…。 ● さてさて、今日は午後から前回スタジオでど集中してゲロ疲れた巨匠との撮影。いつも巨匠はこちらの想定以上にかっこいいライティングするから、つい、もっとかっこよくしたくなってハマる。現場でイメージが湧きまくる。今日も、あの心地よい時間にしたい。 ● 巨匠はやっぱ巨匠だわ。仕事上での判断がとにかく速いってのは経験豊富なプロとしては当然なんだけど、ライティングを変える時にアシスタントへの指示がすげー細かい。つまり巨匠の脳裏には全部見えてるってこと。これを自分に置き換えると、もちょっと努力しなきゃならんなぁと思わされる。

■2月22日: ● フレクスキュリティ。後で調べること、と旅先でメモった件。池田信夫がまとめてくれた。デンマークでは失職に対する不安が皆無に等しいというドキュメンタリーは衝撃的だった。自分に合った仕事に就く機会を何度も試せる社会。うらやましい限りだ。 ● NHKのBShiでハイビジョン特集の「南極・白い大地で黒い太陽を見た」が再放送されてる。この番組、前に見てちょっと感動したんだよね。日食そのものが、星の大きさの比率が揃うからという奇跡の現象。古代には天の怒り。近代ではアインシュタインの相対性理論実証の出発点にもなった事象。

■2月23日: ● おいおい麻生さん、「おじいちゃん、おばあちゃんと一緒の写真、こっちは犬と子どもと一緒の写真。両方家族ですって。おばあちゃんと犬は同じか。こんなふざけた話がどこにあるんだと言った」ってアホかよ。犬は家族なんですよ。それも昔から。犬は人の家族となることで今日まで生きてきた動物でっせ。 ● きたー!文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門で大賞だった「つみきのいえ」がアカデミー賞の短編アニメーションを受賞したよ。やったね!加藤くん頑張った!ロボットも頑張った!よかったー! ● ふぃー。海外広報用のプレスキットを完成させたぞぃ。今回の仕様はモードブランドのフル・プレスキットと同様のしっかりしたもの。このクライアントの業界で、こんだけ充実したプレスキットはまず存在しないから、どういう結果が出るかが楽しみだわぁ。 ● 2008年8月、アフガニスタンで殺害された伊藤和也さんのドキュメンタリー。大いなる意思をこつこつと小さなところから広げ、いまアフガンの人たちに引き継がれている。すごい人がいたんだ。理屈抜きに感動した。

■2月24日: ● 今日で50歳になりました。自分で「ありえねー」って思います(笑)。大台ですよ。誰がなんと言ってもオッサンと呼ばれる世代。まったく自覚がありません。どうすりゃいいんでしょうねぇ…。 ● 最初から11条を適用すべきだと僕は思ってたけど、引退の花道として自動車業界を救済したと残したいブッシュの尻拭いに、オバマさんは400億ドルも余計に使わなきゃならないわけだ。でもいまこそ破産に踏み切るべきだよね。こういう政治判断が日本は出来なかったから10年も低迷したわけで。 ● さげまくってます。日経平均。7,155円。バブル崩壊後の最安値…。昨日の共同声明以降もさげたダウの影響でしょうね。ガイトナーが今週ばしっとキメてくれるとサゲ止まるかな。わからんなー。ホント、先が見えない。

■2月25日: ● 「80日間世界一周」っていう古い映画を流してるんだけど、日本の描き方の無茶ぶりに爆笑した。横浜に着いた。港の裏山が鎌倉の大仏。隣に京都の平安神宮と続き、境内で魚売ってる(わけないのに)。でも世界一周が映画になる時代の表現だから全然許せるし笑える。しかしむっちゃ金かけてるよなぁ。 ● CNNのラリーキングの番組で、今日のオバマ大統領の議会演説を、マケインさんが「すばらしかった」と褒めている風に聞こえたけど聞きまつがいかな…。僕は素晴らしい演説だったと思ったけどな。とりあえず日本語通訳版に戻そぅ…。 ● トルコ航空の飛行機がオランダで着陸に失敗して墜落。機体は三つに折れてる。CNNはこのニュース一色になってもーた。だけど、この一報が入ってからの報道合戦が面白いんだよな。何も情報がない状態でどこまで放送を充実させられるかの闘い。 ● うーん。ブログでデザのための経済学っていうエントリー書いてあげたほうがいいのかなぁ…。なんかみんな、今の経済状態とか、そこでの政治の停滞ってのが、自分のデザという職業にどういう影響を与えてるのかを全然考えてない気がするんだよなー。

■2月26日: ● 全然かんけーないけど、日本のウォシュレットのついたトイレってホントに素晴らしいなぁと実感するわぁ。カンクーンとかナホトカとかジョグジャカルタみたいな僻地は別にして、普通に行く海外の都市でもウォシュレットには出会ったことないんだよな…。アメリカとかで普及しないのかしらん? ● こ、これはすごい!すごすぎる。「Academic Earth」。夢を見ているみたいだ…。なんでこんなことが実現できるんだろう…。これもオバマさんの教育政策の一環なんだろうか。 ● 50歳のプレゼントってことで、ドンペリの2000年ヴィンテージ頂きますた。飲んでの感想は「うまー(恍惚モード)」です。うますぎ。

■2月27日: ● 寒いなーと思ったら、なんか雪というかみぞれっぽいもんが降ってるぞぃ。みなさん風邪引かないようにしてくださいね。温かいものを飲みましょう。 ● やばい!愛知県豊橋で鳥インフルエンザ!ウズラ2羽が高病原性の鳥インフルエンザに感染の疑いが高い、とのこと。パンデミックが怖い。まじ怖い。 ● やべー!「ご確認ください」を、「ご悪人ください」と打ちまつがったままメール出してもたー(涙)。

■2月28日: ● 公正取引委員会がJASRACにケンカを吹っかけた件、やっぱJASRACは「かかってこいや」と予想通りの反応。どう見ても寡占なんだけど、この世界に深入りするのはとてつもなく危険。その危険度はプーチン批判とほぼ同等と思われる。 ● PC戻ってきたー。完全復旧。大量のメールをいまOutlookに落とし中ぅ。しかしDELLのサポートってすごいわな。結局のところ電源問題はマザーボード交換で修理完了ってことになったんだけど、土日関係なしだし、とにかく対処対応がすごく早い。顧客満足度がむっちゃアップしました。 ● そうか!テレビが完全にデジタル化してしまうと、テレビ画面の「砂あらし」という、あの味わい深い画面は二度と見れなくなってしまうわけだ。これはちょっと悲しいなぁ。なんか高速道路が通って田舎の風景が激変するみたいな、過去の記憶を消されるような感じがする…。 ● 今夜は「白州次郎」を見ましょう。まさに今、描かれるべき人だと思います。

Friday, February 27, 2009

山本一太の言葉

「政治理念」も「哲学」もない。「実力」も「実績」もない。「政策」をまともに発信したこともなければ、「政局」で戦ったこともない。実は語学もまともに出来なければ、国際感覚もない。この手の政治家(いわゆる「空洞族」)を「見栄えや装飾品」だけでおだてたり、チヤホヤしたりする「日本社会の風潮」が本当に恥ずかしい!!(怒)「実力主義」の欧米だったら、考えられない現象だ。

ここまでは誰もが思っていることそのものじゃないだろうか。それを自民党の山本一太が言うんだから「おぉ、なかなか言うじゃんよ」と思うよね。だけど、上記の一節に続いて、次の一節を読んで「どゆこと?」と思った。

やっぱり、自民党は一度下野したほうがいいんじゃないかなあ。そうすれば「偽物(フェイク政治家)」が通用しない政治文化が生まれるもの。いや、冗談でもそんなことを言ってはいけない!(苦笑) 次の総選挙を勝ち抜いてこそ、党の政策を実現出来るのだ。選挙ばかりは、やってみなければ分からない!!

自分は、政治理念も哲学も持っているし、実力も実績もある。さらにまともな政策を発信してるし政局で戦っている。語学もまともに出来るし、国際感覚もある。だから、私、山本一太はフェイク政治家ではないと、逆説的に言った上で、でも結論はやっぱり選挙を勝ち抜くことしかない、と言う感覚。「冗談でも…」と言っているが、国民の感覚では、フェイク政治家の刷新とヴィジョンのない官僚支配の政治からは一刻も早く脱却して欲しいと思っているので、決して「冗談ではない」のだけれど…。彼の、この自民党への帰属意識の感じも良くわからない。有効な政策を立案し法案を可決していくことが国民のためなのだ、という自民党の政治家が良く使うレトリックへの違和感が拭えない。しかし、こんなに経済と政治がビンビン来るのは50歳になったからなんだろうか…。上記の引用、および全文は、山本一太の「気分はいつも直滑降」でどうぞ(追記:いつのまにかブログは閉鎖されてました)。

Tuesday, February 24, 2009

50歳になりました。

ありえねー!です。いやまったく(笑)。この僕が50歳ですよ。50歳。どうしたらいいんでしょうね…と戸惑うばかりです。いやホント。全然、この大台になったという実感がありません。困ったもんですな。40歳になった時は1999年で、まさに日本でWebを使ったコミュニケーションというものが発展していく真っ最中。僕はその真っ只中にいたからか、やらなければならない事が山積みって感じだったからか、「よーし、40歳だぜ。やったるどー」モードだったんですけどね。その時とは随分と違う感じです。

ぶっちゃけ言うと僕は50代になりたくなかったかもしれません。それは、この20年の間、ずっと「もう終わっとるがな」と認めてこなかった(認めたくなかった)世代が、50歳以上の世代だったことが原因だと思います。自分より一回りぐらい上の世代で、上司だったり取引先のワケワカ部長だったり…。そういう人たちはほとんどが団塊世代で、彼らに対する失望感というか、彼らの意思決定の曖昧さや、仕事の進め方に対する敵愾心みなたいなものを、常に自分のエネルギーに変えてきたという感じがあるわけです。極論言うと「50代のオッサン=団塊世代=終わっとる」という漠としたイメージを自分の中でかなり固定してきたんだと思います。

でも50歳になったからと言って、突然何が変わるわけでもありません。もちろん白髪も増えたし、以前に比べたら集中し続けられる時間は短くなったし、徹夜を続けることも出来なくなりました。そういう老いのようなものは実際にあります。だけど、今日も健康だし(ちょっと太りぎみですけど)、やりたいことは加速度的に増えていて、すごく元気!なわけです。この50年を振り返ると、それなりに色々ありました。でも肉体的にも精神的にも安定した状態で今日という日を迎えられているのは幸せな事です。これも支えてくれる沢山のひとがいるからです。ありがとうございます。今後もよろしくお願いします。

最後に、今日、先輩から「ようこそ50代へ」という一通のメールを頂きました。そのメールには「寛容であること」を示唆する内容が記されていました。しかしその「寛容」は、これまで自分が思ってきた「寛容」とは次元の違うものでした。新たな目標が示されたように感じました(寛容の部分を以下に記しておきます)。こうして僕のことを思いやってくださることに深く感謝したいと思います。持つべきは良い先輩ですね。僕も後輩にとって、あなたのような先輩になれるよう、自分を磨いて行きたいと思います。

「寛容」はラテン語で「クレメンティア」と言います。これは古代ローマ帝国の天才ユリウス・カエサルのモットーであり、施政方針でした。塩野七生さんは「寛容になれる裏側には、自らの優位性を疑いもしないという強い自尊心が隠されている。復讐は、恨みという感情から生まれるが、恨みを抱くのは相手を対等に見ているからで、自分より劣った相手に対しては恨みなどという感情は生まれない。故にカエサルは寛容になれるのだ」と言っています。